地方統治体制の形成と士族反乱

著者名
堤 啓次郎
価格
定価 6,820円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0009-6
仕様
A5判 上製 434頁 C3021
発行年
2010年3月
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内容紹介

廃藩置県から三新法制定に至る時期は,明治国家の形成期にあたり,旧藩政支配の要素を解体し,中央政府の政策を府県に貫徹させることが国家的課題となっていた。「難治県」―士族反乱―中央集権的な統治体制の形成という過程をたどり,この時期の政治状況の一典型を成した佐賀県の統治体制の形成過程とその特徴を検討することで,明治期における国家形成の特質に迫る。

目次

はじめに
 
第一章 佐賀県統治体制の形成と士族反乱の発生
 第一節 廃藩置県後の統治体制
 第二節 民衆活動の展開
 第三節 岩村通俊県政
 第四節 佐賀の乱の発生
 
第二章 士族反乱の鎮圧と県治体制の再建
 第一節 佐賀の乱の鎮圧と乱後処理
 第二節 佐賀の乱の鎮圧体制と権限「委任」問題
 第三節 佐賀の乱と警視庁巡査
 
第三章 統治体制の再編と自由民権運動の発生
 第一節 北島秀朝県政
 第二節 民衆運動の展開
 第三節 村落統治機構の改革
 第四節 自由民権運動の展開と区戸長公選問題
 
第四章 佐賀県の廃県・管轄替と政治状況
 第一節 佐賀県の廃止と三潴県への管轄替
 第二節 民会活動の展開
 第三節 「三新法体制」と戸長公選
 
むすびにかえて
 
あとがき
索引

著者紹介

堤 啓次郎(つつみ けいじろう)
1940年生まれ。
1978年,京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。
1989年より西南学院大学教授(現職)。

学術図書刊行助成

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