人文科学 歴史・地理
西南諸藩と廃藩置県
- 定価 9,900円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,西南諸藩について,幕藩制解体期から明治初期にかけての変化を統一的に分析し,廃藩置県が遂行できた客観的基盤を解明し,明治維新史研究の新たな展開を目指した論集である。
幕末期佐賀藩の藩政史研究
- 定価 10,450円(税率10%時の消費税相当額を含む)
明治維新に名を残した西南雄藩佐賀藩の天保から慶応にかけての藩政の動きを,農村支配,長崎警備,藩財政構造,国産奨励,藩軍事力,長崎貿易などの点から克明に論究することによって,藩体制の再編,強化を通して富国強兵を成し遂げ強大な軍事力をもつに至った過程を総合的に分析する。
漁場利用の生態
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,漁業地理学的研究の中から特に漁場利用形態の研究をとりあげ,その文化地理学的,生態地理学的位置づけを試みるものである。従来,漁業地理学で扱われてきた研究の枠組をふまえ,自然的環境としての漁場の利用とともに,漁業者が認知する文化的環境としての漁場の利用について考察する。
海外情報と九州
- 定価 2,136円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近世から幕末にかけて長崎出島から流出入した「海外情報」がどのように長崎で加工・習得され,伝播・定着したのか。それは,どのように日本の近代化に貢献したのか。そのダイナミズムをローカルとグローバルの視角で究明する。
歴史学の伝統と革新[新装版]
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
社会史による問題意識の革新が豊かな実りをもたらすためには,ますます確実な史料処理が不可欠である。1982年日本での五つの講演から生まれた本書では,コンピューターによる中世文献史料の検索と分析の最近の達成を軸に,現代歴史学の進むべき途を示す。
日本海事史研究[新装版]
- 定価 9,350円(税率10%時の消費税相当額を含む)
大船廻法研究,大船廻法奥書集成は新知見に基づき書下ろされたもの,松浦党の研究は中世武士団の党の性格を明らかにした著名な労作,島津氏の南方交通,国際混血児,箱崎及び大山崎油座の論文も合わせて収録。
分割相続と農村社会
- 定価 4,730円(税率10%時の消費税相当額を含む)
分割相続地帯である鹿児島地方はそれ故に日本的な「家」や「村」が不明確であり,檗昧であった。本書は,そのような鹿児島農村社会の社会経済史的な諸問題を,従来の近代農業史研究への批判を念頭におきつつ,アジア社会との比較の視点から,あるいは比較経済史的に検討し,資本主義発展との関連で歴史的に考察したものである。
近代ザクセン国制史
- 定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,ドイツ中規模諸邦のひとつ,ザクセン王国の国制史上の主要局面(邦政府,邦議会,下級官庁としての郡)を概観することによって,近代ドイツ史の多面的な理解に寄与しようとするものである。さらに,本書は訳注,補論,年表,事項・人名索引などを追加して,近代ザクセン史への入門書となることを目指している。
宮良殿内・石垣殿内の膳符日記
- 定価 22,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
膳符日記は,琉球王朝時代の士族階級の冠婚葬祭の礼式および献立記録であり,琉球の伝統料理や食生活史研究,さらに今日の長寿県沖縄の食の原点を知る最も基礎的な資料である。本書は日記の影印,翻刻,注釈と献立構成,食材料,料理法,日本料理との関連性を分析・解説する。
Economie rurale et économie urbaine au Moyen Age
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ヘント大学中世社会経済史講座と九州大学経済史講座の研究集会「中世における農村経済と都市経済」をもとに編まれた仏文・独文論文集。