人文科学 歴史・地理

戦争と平和、そして革命の時代のインタナショナル

戦争と平和、そして革命の時代のインタナショナル

山内昭人
定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,40数年にわたる著者のインタナショナル(国際社会主義)史研究を振り返る著作として構想し,今から100年前,社会主義者によって追求された戦争と平和,そして革命をめぐるインタナショナルの理念と実践がどのような意義をもったか,を歴史的に解明することをめざしている。 具体的には,第一次世界大戦勃発とともに第2インタナショナルが機能停止に陥ったことを契機に登場した国際反戦社会主義運動であるツィンメルヴァルト運動(1915-19年)と,ロシア10月革命を背景として実現した第3インタナショナ...
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遼東半島上馬石貝塚の研究

遼東半島上馬石貝塚の研究

宮本一夫 編
定価 8,800円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1941年に日本学術振興会によって行われた遼東半島上馬石貝塚の発掘は、長い間その資料が公開されないままであった。それは、新石器時代から青銅器時代さらに初期鉄器時代に至るまで連綿と続く遺跡であり、本地域の基準的な土器編年網を構築できる遺跡であった。これによって作り出された遼東土器編年は、中国中原と朝鮮半島さらには北部九州を結ぶことができるものであり、弥生の実年代を考古学的手法によって唯一解明できるものである。その結果、北部九州の弥生時代の開始は紀元前8世紀頃にあることが証明された。さらには、韓国無...
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日本の出版物流通システム

日本の出版物流通システム

秦 洋二
定価 4,070円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では日本の出版物流通業を事例として,流通システムの空間構造が中間業者(取次会社)と小売業者(書店)の間の「垂直的企業間関係」によってどのような影響を受けているのかを分析しています。私たちにとってなじみ深い紙の本や雑誌の流通について、取次会社や書店に対する丁寧な聞き取り調査に基づいて議論が展開されており、その意味で本書は資料的な価値も有していると言えるでしょう。 電子書籍やアマゾンなどのネット書店といった、今流行りの出版事情について触れられていない点を残念に感じる読者もおられるかもしれませんが...
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麻生太吉日記 第四巻

麻生太吉日記 第四巻

麻生太吉日記編纂委員会 編
定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
昭和3年から6年にいたる金融恐慌・昭和恐慌の時期の炭鉱経営者・電力経営者麻生太吉の日記。麻生は鈴木商店の破綻によって破産した帝国炭業を引き受け、九州鉱業を設立する。九州水力電気の社長を引き受け、本社を東京から福岡に移転する。石灰事業では輸送の充実を図 り、金宮鉄道を設立し九州産業鉄道に合併し、セメント事業参入への足場を築いた。経営者麻生太吉が最も充実した晩年の姿を記録する。 (さらに…)
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佐賀藩多久領 御屋形日記 第三巻

佐賀藩多久領 御屋形日記 第三巻

大園隆二郎 監修/多久古文書学校 校註
定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
旧佐賀藩の家老で多久領主であった多久家の御屋形日記の翻刻と校註。今回は元禄三年八月~五年七月にかけての部分を取り上げる。多久領の支配と民衆生活を窺うことのできる史料である。  (さらに…)
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大清帝国と朝鮮経済

大清帝国と朝鮮経済

山本 進
定価 8,580円(税率10%時の消費税相当額を含む)
朝鮮王朝後期、清の再侵攻に備え膨大に蓄えられた銀や銅銭が緊張緩和に伴い国庫から市場へと滲出し、手工業大国中国と鉱産資源大国日本との狭間で人蔘輸出と銭本位制による"国民経済"が準備されていった。李祘(イ・サン)や張禧嬪 (チャン・ヒビン)が生きた17~18世紀の朝鮮経済史を、史実の着実な検証により解明する。 (さらに…)
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九州大学文学部90年の歩み

九州大学文学部90年の歩み

九州大学文学部 編集・発行
定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2014年,九州大学文学部がその前身である九州帝国大学法文学部の創設から起算して90周年を迎えるのを記念して,これまでの歴史を『九州大学文学部90年の歩み』としてこのたび刊行しました。『九州大学百年史』部局史編 I(九州大学のWeb上で本年公開予定)の「文学部編」から収録する本編の「文学部通史」「研究室史」と,資料編の「人事資料」「統計資料」「文学部年表」からなり,写真も約30点収録。文学部のこれまでの歴史を振り返ります。全国で活躍する卒業生には必読です。 (さらに…)
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呂太后期の権力構造

呂太后期の権力構造

郭 茵
定価 3,960円(税率10%時の消費税相当額を含む)
前195年,中国史の礎を築いた漢王朝の劉邦没す。その後に生じた皇帝未亡人呂太后とその一族と,劉氏一族・家臣団の間に生じた権力闘争とその結末として起きた「諸呂の乱」の真相とその背景を,史書を徹底的に読み込むことで解明する。書き換えられた漢帝国初期の歴史がいま甦る。 (さらに…)
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朝鮮中近世の公文書と国家

朝鮮中近世の公文書と国家

川西裕也
定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
朝鮮中近世(おおむね高麗・朝鮮時代に相当/10世紀初から19世紀末)における重大な変革期のひとつとして,高麗が事元(モンゴルへの藩属)した13世紀半ばから,朝鮮王朝の基礎が整えられる15世紀初までの期間が挙げられる。「高麗事元期」「朝鮮初期」と称されるこの時期には,王氏高麗から李氏朝鮮への易姓革命が起こり,政治・社会・文化の各方面で深甚な変化が生じている。この影響は,当然,文書制度にも及んでおり,文書の有する様々な要素が大きく変貌を遂げた。このように,高麗事元期から朝鮮初期にいたる約二百年間は,...
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古代東アジアの知識人 崔致遠の人と作品

古代東アジアの知識人 崔致遠の人と作品

濱田耕策 編著
定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
『古代東アジアの知識人崔致遠(さいちえん)の人と作品』(九州大学韓国研究センター叢書2)は九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&P/B2)として採択された「崔致遠撰『桂苑筆耕集』に関する総合的研究」(平成十三年度~ 十四年度)と科学研究費補助金(基盤研究〈B〉平成十七年度~ 平成十八年度)「朝鮮古代の文人官僚・崔致遠の人と作品に関する歴史文学的研究」の研究成果を選択的に整理し編集した論集である。 二つの研究プロジェクトの課題は、日本の東洋学の成果に基づき、朝鮮学の研究...
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学術図書刊行助成

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