土壌の誘電特性 計測原理と応用

著者名
マックス・A. ヒルホースト/九州大学生物環境調節センター 監修/筑紫二郎 訳
価格
定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0017-1
仕様
B5判 並製 148頁 C3051
発行年
2010年4月
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内容紹介

土壌科学及び農業科学において,土壌中の水分量やイオン濃度は重要な情報である。近年,これらを有効かつ同時に計測できる手段として,誘電法が注目されている。本書は,土壌複雑系における誘電特性計測の原理について説明し,誘電特性に対する諸要素(周波数,土壌水分,イオン濃度など)の影響について解説を行うとともに,独自の開発による土壌水分センサーの性能を調べ,その新たな計測利用方法を例示したものである。

目次

序文
 
第1章 緒言
 
 1.1 概要
 1.2 土壌の誘電特性の計測と解釈
 1.3 本研究の目的と概要
 
第2章 多孔材質の誘電特性に関する理論
 
 2.1 誘電分極と誘電緩和の概要
 2.2 双極子緩和と土壌のマトリックス圧との関係
 2.3 対イオン拡散分極
 2.4 マックスウェル・ワグナー効果
 2.5 新誘電混合式の開発
 2.6 土壌の誘電率
 
第3章 誘電土壌特性に対する新しいセンサー
 
 3.1 誘電センサーの一般的なモデル
 3.2 誘電センサー集積回路の設計
 3.3 誘電センサーの電極設計に関する一般的考え
 3.4 新誘電センサー
 
第4章 応用
 
 4.1 誘電土壌水分計測
 4.2 土壌溶液の電気伝導度計測
 4.3 バルク土壌の電気伝導度の周波数依存
 4.4 誘電法による汚染地点の調査
 4.5 コンクリート硬化による土壌の誘電特性の変化
 
第5章 要旨と結論
 
引用文献
主な記号のリスト
訳者あとがき
索引

著者紹介

筑紫二郎(ちくし じろう)
1976年,九州大学大学院農学研究科博士課程修了。
現在,九州大学生物環境調節センター教授。
主要著書:
『土壌中の溶質移動の基礎』(翻訳,九州大学出版会,2005年)
『新農業環境工学』(分担,養賢堂,2004年)
『気象利用学』(分担,森北出版,1998年)

学術図書刊行助成

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