雲仙火山災害における防災対策と復興対策 火山工学の確立を目指して

著者名
高橋和雄
価格
定価 8,580円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-623-0
発行年
2000年2月
その他
平成12年度土木学会出版文化賞受賞
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内容紹介

 本書は,長期化・大規模化した雲仙普賢岳の火山災害(平成2―7年)の災害応急対策から復興対策に至る経緯および災害対策・復興対策に関する市民のニーズを詳しく調査した結果をまとめ,火山災害対策の現状と課題を実態に即して明らかにしている。これによって市街地に接近した活火山地域の防災対策および復興対策のあり方を提言する。 

目次

  第1章 活火山地域の防災対策の確立に向けて
    第1部 火山災害応急対策
  第2章 情報伝達および避難対策
  第3章 被災者対策
  第4章 応急仮設住宅の建設の経過と住環境管理
    第2部 長期化・大規模化した火山災害による社会基盤施設の被害と復旧
  第5章 火山災害を教訓とした防災施設および都市基盤の整備
  第6章 ライフラインの被害と復旧
  第7章 道路・鉄道の被害と復旧
  第8章 橋の被害と復旧
    第3部 火山災害の地域への影響
  第9章 交通の途絶が地域社会に及ぼした影響と交通コストの計測
  第10章 交通の途絶が物流に及ぼした影響
  第11章 降灰が地域に及ぼした影響と降灰対策
  第12章 災害下における島原市の自主防災組織の活動と課題
    第4部 被災地の復興・振興対策
 
 第13章 噴火継続中における被災地の災害復興・振興計画策定の過程と市民の意識
  第14章 観光被害とその復興対策
  第15章 深江町立大野木場小学校被災校舎の現地保存
  第16章 島原市安中三角地帯嵩上げ事業と被災者の生活再建
    第5部 本復興・まちづくりに関する市民の受取り
 
 第17章 本復興計画に対する市民の反応
  第18章 復興まちづくりに対する市民の意識
    第6部 資  料
 
 第19章 折々の関係者への呼掛けなど
  文献目録

学術図書刊行助成

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