台湾における技術革新の構造

シリーズ名
アジア太平洋センター研究叢書12
著者名
永野周志 編著
価格
定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-748-0
仕様
A5判 上製 268頁 C3333
発行年
2002年10月
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内容紹介

中小企業が大半を占める台湾がIT産業分野での世界のトップランナーとして経済発展を成し遂げたのは何故か。直接投資型経済発展モデル(外国資本と現地の低廉な労働力との結合による経済発展戦略)によることなく成功し得た理由を,企業や地域等の各レベルにおける技術革新システムから分析する。

目次

第1章 技術革新の条件と直接投資型技術移転の限界
 技術革新の構造と条件/直接投資の技術革新誘発効果についての分析視点
 /直接投資における子会社の地位と技術移転/「技術専有」志向性―「技
 術の出し惜しみ」―/技術移転方法によって決定される技術革新誘発効果
 /直接投資型技術移転についての小括/直接投資によるサポーティング・
 インダストリーの技術革新の誘発
第2章 台湾運送用機械産業の発展と現状
 台湾自動車産業の発展と現状/台湾オートバイ産業の発展と現状
第3章 台湾半導体産業の発展と現状
 台湾半導体産業の発展状況/台湾半導体産業技術革新の方法と工業技術研
 究院,資訊工業策進会が演じる役割/技術革新の成功例―旺宏(MXIC)― 
第4章 台湾の成功の秘密
 台湾の情報通信技術産業の発展とその特徴/工業技術研究院(ITRI)の役割
 /新竹科学工業園区(HSIP)の現状/台湾ハイテク産業成功の要因と将来の
 展望
第5章 台湾自動車産業の発展と技術移転
 台湾自動車産業の競争力確立と技術移転の果たした役割/世界及びアジア
 自動車産業の潮流と台湾自動車産業の将来展望
第6章 台湾電子産業の発展と技術受容プロセス
 台湾電子産業の技術受容と政府の役割/台湾電子産業の技術受容と日系企
 業/台湾の産業発展と中小企業経営者の特質/台湾電子産業のロジスティ
 ック戦略
第7章 台湾と韓国におけるイノベーション・モデルのアーキテクチャー
 序論―研究視点―/台湾イノベーション・モデルのアーキテクチャー/韓
 国イノベーション・モデルのアーキテクチャー
第8章 グローバル化とイノベーション・クラスター
     ――九州・新竹・シリコンバレーをつなぐ視点――  
 イノベーションと地域の自律発展/イノベーション・クラスターへの胎動
 /台湾「新竹」の意味するもの
第9章 むすびにかえて

学術図書刊行助成

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