刑事判例の研究 (その二)

著者名
井上祐司
価格
定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-787-9
仕様
A5判 上製函入 336頁 C3032
発行年
2003年6月
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内容紹介

本書は,わが国の重要な刑事判例に関して,著者がこれまでに行ってきた判例研究を集成するものである。著者の判例研究は,緻密な事実把握に裏打ちされた法解釈論であり,その説得力には定評がある。それぞれが公刊された年月日にはかなりの開きがあり,古い年代のものも含まれているが,取り上げられた判例はいずれも今日なおその意義を失っていない。研究者や実務家によって常に身近において参照されるべきものであるばかりでなく,大学における刑法講義の教科書あるいは参考書としても利用されることが期待される。

目次

1981年
第29 監督者の刑事過失判例について
第30 監督者の刑事過失について(一)
第31 監督者の刑事過失について(二)
 1982年
第32 左折大型貨物自動車の後続車両に対する注意義務
 1983年
第33 「監督過失」と信頼の原則
第34 熊本水俣病刑事控訴審判決
第35 殺人罪・自殺関与罪  両罪の区別
  
 1984年
第36 行為後の事情と相当性説
第37 被害者の承諾
第38 名古屋中郵事件最高裁判決について
 1994年
第39 憲法31条(fair notice)と公安条例
 1998年
第40 被害者の落度が介在した場合につき因果関係が認められた事例
第41 井上正治先生の死を悼む
第42 井上正治先生を偲ぶ
 1999年
第43 横領と背任の区別について
 2000年
第44 「不作為による放火」諸判例について
 2003年
第45 因果関係・再論

学術図書刊行助成

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