人文科学文学

ナチスと闘った劇作家たち

ナチスと闘った劇作家たち

島谷 謙
定価 3,600 円 (税別)
ナチス政権下に亡命した五人の劇作家たち。彼らは二度の世界大戦に遭遇し,祖国への帰還を夢見た20世紀ドイツのオデュッセウスである。ユダヤ人迫害,亡命,抵抗,日本の悲劇,歴史と実存等を描いた秀作を通して,二千年の歴史をもつ演劇が二十世紀最大の難問(アポリア)であるナチズムをどう捉えたのか考察し,時代の記録たる演劇の造形力と可能性を探る。
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日本文学の本質と運命

日本文学の本質と運命

マリア=ヘスス デ・プラダ=ヴィセンテ
定価 7,000 円 (税別)
本書は日本文学が外来と土着,歴史と神話の二極のあいだをゆらぎながら自己構造化を進める過程と規定し,その永遠の主題が原初から失われている神話の再構築にあると主張するものである。すなわち,「古事記」から川端文学まで同じ主題を追求するものであり,ゆらぐことで自らのアイデンティティを保ってきた文学だというのである。そのような文学の理解には失われた記憶の再構築としての精神分析理論が有効であり,それを活用して古歌や俳句,あるいは近代小説の分析を行う。日本文学の根源的問題を追求し,その人類的意義を定めようとし...
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An Optimality Theoretic Approach to the C-system and its Cross-linguistic Variation

An Optimality Theoretic Approach to the C-system and its Cross-linguistic Variation

宗正佳啓
定価 7,600 円 (税別)

Wh-移動は生成文法を枠組みとした研究の中心的関心事であり,その言語差異も普遍文法を構築する上で重要視されてきた。この本は,従来の分析では説明が困難とされた英語のwh-移動に付随する統語現象とその言語差異に焦点を当て,帰納的に導き出した制約を基に構築した文法モデルを枠組みとして,最適性理論の観点からその言語多様性に直接且つ統一的説明を与え,その文法モデルの妥当性を検証しつつ,それがいかなる形で普遍文法に関わってくるかを理論的・実証的に明らかにするものである。

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続 ジャン・パウル ノート

続 ジャン・パウル ノート

恒吉法海
定価 3,400 円 (税別)

本書は十年余ジャン・パウルを翻訳してきた著者の解題を中心にした論考である。ジャン・パウルの作品を隅々まで理解した上で,カレンダーを利用したり,精神分析を応用したりして論ずる謎解きの味わいのある論考十二篇。

 

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アンドレ・ジッド

アンドレ・ジッド

クロード・マルタン/吉井亮雄 訳
定価 3,000 円 (税別)

人間中心主義の具体的な顕れとして,アンドレ・ジッドの<営為=作品>には,その欠陥に至るまで今も疑いえない生命が息づいている。ジッド,それは生成・道程であり,活動し際限なく誕生する意識,すなわち存在する意識なのだ。ジッド研究の第一人者による最上の手引書。日本公演「ジッド研究の現状」を訳出付載,もって論究の十全を期す。

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メリメの『カルメン』はどのように作られているか

メリメの『カルメン』はどのように作られているか

末松 壽
定価 2,200 円 (税別)
メリメ生誕200年におくる『カルメン』の新たな一解釈。著者は「神話」と化した『カルメン』受容を解体し,作品のもう一つの,実は基本的な意味を再構築する。まず説話学の観点より原作独特の重層的な構造を示し,それが「異性」(むしろ「他異性」と言おう)に刻印された世界,いわゆる異文化への接近のために必要な手法であったと説く。次いで著者は,従来メリメに関して十分に観察されなかったまさにこの「他異性」の主題を考察する。その構成や既知への還元法とともに,その機能および作動の仕方を分析し,  基本的に恋愛小説でも...
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異文化の中の郭沫若

異文化の中の郭沫若

武 継平
定価 7,000 円 (税別)
郭沫若は日本と深い関わりを持つ現代中国の文学者であった。彼は大正3年から12年までの間日本に留学していた。この十年間,彼は西洋医学を勉強しながら文学者への道を歩み,日本という異文化の中で同時代中国の新詩の流れを変えてしまうほどの文学巨人に成長した。もともと医学生の彼は何故詩人になったのか,異文化の狭間にいる彼は日本でどんな思想に接し,精神的にどんな滋養を吸収していたのか。青天の霹靂のように中国新詩壇を震撼させた彼の処女詩集『女神』を育んだ創作環境と詩人の精神風土は未だに解明されていない。 本書は...
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英国バラッド詩60撰

英国バラッド詩60撰

山中光義・中島久代・宮原牧子・鎌田明子・David Taylor 編著
定価 7,000 円 (税別)
バラッド詩(Literary Ballad)とは,庶民の叙事詩である英国伝承バラッド(Traditional Ballad)の様々な要素の模倣とそこからの発展によって生まれた,職業詩人たちによる作品をいう。本書は,18世紀から20世紀前半にわたる代表的な作品を収めた,日本初の本格的なバラッド詩のアンソロジーである。各時代ごとに15篇を選定し,合計59名の詩人による60作品に,バラッド詩の系譜における位置付けを中心とした解説と語註を付した。バラッド研究の基礎資料であり,バラッド詩とは何かを提示した...
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彗星

彗星

ジャン・パウル/恒吉法海 訳
定価 7,600 円 (税別)
『彗星』はジャン・パウルの最後の長編小説である。その喜劇的構成は『ドン・キホーテ』を淵源とし,『詐欺師フェーリクス・クルル』につながるもので,主人公の聖人かと思えばそうでもない,侯爵かと思えばそうでもない,二重の内面の錯誤の劇が描かれる。
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修辞学の技術

修辞学の技術

トマス・ウィルソン 著/上利政彦・藤田卓臣・加茂淳一 訳
定価 3,800 円 (税別)
英語による最初の総合的修辞学書である本書は,エリザベス朝期前夜に出版され,やがて迎える英国文芸の隆盛に多大の影響を与えたと言われる。歴史的に重要な本書は古典修辞学にならい,話題の発見,配列,表現法,記憶術,演説法の5項目を豊富な例を挙げて詳述する。弁論述と詩学の両面で本書がもつ意義は大きく,特に16世紀英国において広く利用されたこの英国修辞学の源泉を,わが国で初めて翻訳し,解説を付して紹介する。
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