自然科学 医学・薬学

住血吸虫症と宮入慶之助

住血吸虫症と宮入慶之助

宮入慶之助記念誌編纂委員会 編
定価 6,050円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2003年は宮入慶之助が住血吸虫症の感染経路を解明して90年目に当たる。 本書は第一部で住血吸虫症研究にかかわった日本人学者20数名が研究史,宮入の業績,感染病理,ミヤイリガイ,日本における根絶,世界の感染現状,根絶の新技術などを分担執筆した。 第二部は宮入慶之助に焦点を当てた編年記,回想,エピソード,写真集である。かつてノーベル賞候補に推薦された宮入のインパクトと人物とをまとめて概観できる。 (さらに…)
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不安と葛藤

不安と葛藤

田代信維
定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,著者がこれまでに研究した「神経症の心理機制」の大集成である。神経症(不安障害と身体表現性障害)の中核症状とされる「不安」とは何かを多くの文献をもとに明らかにし,脳生理と認知心理学の研究を結びつけ,不安と葛藤を説明する「こころ」のモデル(精神機構モデル)を提唱した。このモデルから初診時に,既に神経症の病的心理が手にとるように見え,また神経症の亜型は,挫折した現実欲求の分布が異なることも明らかにされた。分析学派の心因とは異なる現実的な心の葛藤(心因)であり,この葛藤は現実欲求の充足で消え,ま...
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THE BLACK FLIES(DIPTERA: SIMULIIDAE)OF SULAWESI, MALUKU AND IRIAN JAYA

THE BLACK FLIES(DIPTERA: SIMULIIDAE)OF SULAWESI, MALUKU AND IRIAN JAYA

高岡宏行
定価 19,800円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,インドネシアのスラウェシ島,マルク諸島,イリアンジャヤ地域のブユを初めて系統分類学的にまとめたものである。各分布種の雌雄成虫,蛹,終齢幼虫の形態的特徴を線画とともに記載し,亜属および種の検索表も付す。 (さらに…)
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レーベンフックの手紙

レーベンフックの手紙

クリフォード・ドーベル/天児和暢 訳 
定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
17世紀に細菌を発見したレーベンフックが,ロンドン王立協会へ送った多数のオランダ語の手紙を,20世紀になってイギリスの原虫学者C.Dobellが英語に翻訳し,1932年に出版した。この本はその邦訳である。著者Dobellは,レーベンフックが使用した顕微鏡,観察法,住居など,彼の生涯についても詳細な研究をしており,それらの事もこの本に書かれているので,細菌研究者のみならず,歴史に関心のある一般の方々にも興味ある書物であろう。 (さらに…)
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薬草の散歩道

薬草の散歩道

正山征洋 編著
定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では薬草の「いろは」から実際に薬草を服用する場合の使い方,適用する病名が文献から引用され,詳しく解説されている。また,薬草について植物学的な記述も詳しく行われており,教材としての使用にも耐え得ると感じられる。18,9世紀の絵を網羅したボタニカルアートの章は読者がホッと一息つけるタッチで綴られている。また,薬酒,浴湯料や重要な薬草を詳細に記したコラム欄も興味が持てる。 (さらに…)
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植物の不思議パワーを探る

植物の不思議パワーを探る

松尾英輔・正山征洋 編著
定価 2,530円(税率10%時の消費税相当額を含む)
植物は,私たちが気付かないうちに様々な恩恵を与えてくれる。本書では,ガーデニングの効用を活かした園芸療法や園芸福祉,薬膳料理と呼ばれる植物を使った健康食,長寿と食物との関係,漢方薬やハーブの効用と活用,植物と心との関わり,精神疾患に対する花やみどりの効果,森林や樹木による癒しと健康増進などを,さまざまな分野の専門家が分かりやすく解説した。 (さらに…)
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ポストシークエンス時代における脳腫瘍の研究と治療

ポストシークエンス時代における脳腫瘍の研究と治療

田渕和雄・白石哲也 編
定価 8,800円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,悪性グリオーマの治療法の確立を目指し,2001年12月2日から3日間にわたって開催された「第10回 日本脳腫瘍カンファランス」において発表された内容を論文集に纏めたものである。 (さらに…)
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情動とストレスの神経科学

情動とストレスの神経科学

田代信維 編
定価 7,150円(税率10%時の消費税相当額を含む)
情動行動とは、怒り、不快、脅えなどの情動(気分)の変化を伴う動物の行動様式であり、その機序の解明は、心と脳の連関を明らかにし、うつ病や神経症・ストレス関連障害などの精神障害の治療の開発にも貢献する。編者を中心とする研究グループは、1960年代よりネコを用いた動物モデルの研究から情動行動の発現に関わる視床下部の役割について先駆的な研究を行ってきた。さらに近年、情動ストレスが視床下部を介して自律神経系、内分泌系、免疫系など神経系以外の身体の諸領域にまで広く影響を及ぼすことが明らかになった。本書は、編...
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出島のくすり

出島のくすり

長崎大学薬学部 編
定価 1,540円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本の近代薬学は、長崎出島のオランダ商館医や薬剤師の貢献と、それを受け継いだ先人の活躍による。日蘭交流400周年を記念に新たな視点から発掘を行った。シーボルトの薬剤師ビュルガーは日本で最初の近代的薬剤師、化学者ハラタマの影響を受けた上野彦馬は化学の実験書を出版,長崎医学校長の長与専斎は後に文部省医務局長となり薬学の創設、長崎に留学していた長井長義は薬学会を設立、長崎医学校で教鞭をとったゲールツは薬局方を起草、長崎司薬場のエイクマンによって日本薬局方が完成。いずれも長崎と深い関わりを持つ。幕末から...
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油症研究

油症研究

小栗一太・赤峰昭文・古江増隆 編
定価 10,120円(税率10%時の消費税相当額を含む)
 油症事件はPCBと関連塩素化合物によって起こった初めての集団食中毒事件である。本書は1996年に英語で刊行された『YUSHO』の日本語版である。油症事件発生から30年を契機として,事件の全容が,油症治療研究に携わった九州大学研究班の班員によって改めて執筆されている。油症発症の原因となった化学物質混入の解明と有毒物質特定にいたる追究の過程。生化学的,毒性学的な特異な作用。  油症の臨床的な特徴と患者の予後。有毒塩素化合物の体外への排出の動物実験と数年に亘る患者での臨床治療実験などが述べ...
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学術図書刊行助成

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