韻文訳 妖精の女王(上)[新装版]

著者名
エドマンド・スペンサー 作/福田昇八 訳
価格
定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0392-9
仕様
A5判 並製 418頁 C3080
発行年
2025年10月
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内容紹介

『妖精の女王』は、詩人エドマンド・スペンサーによってエリザベス1世に捧げられた長編叙事詩である。アーサー王伝説を題材とした騎士道物語で、「妖精国」の女王グロリアーナの命を受けた遍歴の騎士たちが、徳を体現しながら、ときにアーサー王子の助けを得て、貴婦人や魔女、魔術師、竜や怪獣などをめぐり数々の冒険を繰り広げる。

赤十字騎士(のちの聖ジョージ)はユーナ姫とともに竜退治に出かけ、若武者ガイアンは試練を乗り越えて至福の園に乗り込み、美貌の女騎士ブリトマートはマーリンの魔法の鏡に見た騎士を求めて旅に出る。

上巻には「ローリーへの手紙」、第1巻「赤十字騎士の神聖物語」、第2巻「ガイアン卿の節制物語」、第3巻「ブリトマートの貞節物語」を収録。(下)には第4~7巻に加え、解説と年譜、登場人物索引も収録。

シェイクスピアと同時代の最高峰の英詩を、原文が持つ韻律の響きまで忠実に反映させ、格調高い七五調で翻訳した、『妖精の女王』翻訳の決定版。第54回日本翻訳文化賞受賞作が装いも新たに復刊。

目次

 
 凡例
 
ローリーへの手紙
 
   妖精の女王
 
第1巻 赤十字騎士の神聖物語
 
第2巻 ガイアン卿の節制物語
 
第3巻 ブリトマートの貞節物語

著者紹介

<訳 者>
福田昇八(ふくだ しょうはち)
1933年熊本県に生まれる。東京大学文学部英文科卒業、東京大学大学院修士課程修了。
熊本大学教授、九州ルーテル学院大学教授を経て、現在熊本大学名誉教授。
日本スペンサー協会会長。瑞宝中綬章受章。
主な著書に『イギリス・アメリカ文学史』(南雲堂)、『英詩のこころ』(岩波書店)、
共著に『スペンサー名詩選』(大修館)、
共訳に『妖精の女王』(文理書院・筑摩書房)、『スペンサー詩集』(九州大学出版会)、
韻文訳に『スペンサー詩集』(筑摩書房)、『「妖精の女王」名場面』(文芸社)などがある。

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