人文科学文学

ヘルダー民謡集

ヘルダー民謡集

嶋田洋一郎 訳
定価 10,000 円 (税別)
本書『ヘルダー民謡集』は、ヘルダーが生涯を通じて関心を示しつづけた世界各地の民謡162篇に、彼の死後の1807年に刊行された改訂版『歌謡における諸民族の声』からの補遺15篇を加えたものである。これらはいずれも本邦初訳である。『民謡集』にはヘルダー自身がさまざまな書物から蒐集および翻訳した世界各地の民謡や伝承などが収められており、ゲーテの有名な「野ばら」や「魔王」の原点ともなった作品も含まれている。その内容は、恋愛から戦争に至るまで多岐に及び、およそ人間が直面する生の根源的な諸状況が、特に女性や子...
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生意気盛り[新装版]

生意気盛り[新装版]

ジャン・パウル/恒吉法海 訳
定価 9,400 円 (税別)
『生意気盛り』はドイツの作家ジャン・パウルの代表的作品の一つで、初版完結は1805年のことであった。話の筋は、ある富豪が遺言で一人の夢想家の青年を包括相続人に指定することから始まる。この青年が実務能力を備えたとき遺産を継承すると遺言は定めてあるが、青年は詩人気質を矯正できない。助っ人にこの青年の双子の弟、放浪のフルート奏者が登場する。弟は諷刺家で、兄と一緒に抒情と諷刺の二重小説を書こうと提案する。話は次第に兄の実務能力養成から外れ、弟が背後で見守る兄の一人旅、最後にはこの双子の兄弟のある娘への恋...
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レヴァーナ あるいは教育論[新装版]

レヴァーナ あるいは教育論[新装版]

ジャン・パウル/恒吉法海 訳
定価 7,400 円 (税別)
フランス革命、ナポレオンの時代に、ドイツの活路を終始考えていたドイツの作家ジャン・パウル(1763-1825)の教育論。初版は1806年。題名の「レヴァーナ」とは、古代ローマにおいて新生児認知の際に祈られた女神の名前である。ルソーの『エミール』に影響されながら、自らの家庭教師や作家としての知見を生かしたものであり、教育するものとして一方に全人類、民衆、時代を置き、他方に直接の師として親や教師を置いている。『エミール』の教師が全知で透明人間の如く子供の成長を見守り、支配する傾向があるのに対し、ジャ...
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創造の技術

創造の技術

上利政彦
定価 4,500 円 (税別)
本書は古典模倣論の原理と英国におけるその展開を跡付ける試みである。1.キケロの模倣論とイデア論 (Orator):自然の模倣の結晶としてのアート(テクスト)が生まれる。次にモデルとしてそのアートを模倣する、即ちモデルを通じて更にイデアを見る。 しかし、モデルとなるアートに施された技術(技巧、芸術)を解きほぐしてイデア探求の秘密を知ることは容易ではない。模倣論が技術的になる理由の大半がここにあると思われる。2.16世紀アスカムからシュトゥルム、ハーヴェイとカーク、スタニハースト、シドニー、ハリント...
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王政復古期シェイクスピア改作戯曲選集

王政復古期シェイクスピア改作戯曲選集

鹿児島近代初期英国演劇研究会 訳
定価 6,000 円 (税別)
1642年、シェイクスピアの没後30年足らずで勃発した内乱(清教徒革命)によってイギリスにおける商業演劇の伝統は断絶した。それから18年を経て、王政復古を機に再開した劇場では内乱期以前とはまったく異質な演劇が、まったく異質な嗜好を持った観客たちのために上演されるようになる。それまで存在しなかった職業的女優が舞台に登場するようになったのもこの時期のことだった。英文学史上最も悪名高いネイハム・テイトによるハッピーエンド版『リア王』に加え、コリー・シバーによる『リチャード三世』の改作版、ジョン・レイシ...
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ブッククラブと民族主義

ブッククラブと民族主義

竹岡健一
定価 7,400 円 (税別)
会員制の廉価書籍販売組織であるブッククラブは、ドイツにおいて1920年代から1980年代にかけて大きな発展を遂げ、本を買って読む習慣が社会の広い層に普及する読書の民主化に多大な貢献をなした。しかし一方で、民族主義的な思想の普及のために利用され、ドイツの右傾化とナチス政権の成立に大きく寄与した。本書は、そのような二面性を有するドイツのブッククラブに関する、わが国初の本格的な論考である。第1部では、ドイツにおけるブッククラブの発展全体をテーマとし、第1章でワイマール共和国時代の隆昌、経済的・内容的特...
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中世、ロワール川のほとりで聖者たちと。

中世、ロワール川のほとりで聖者たちと。

宮松浩憲 訳
定価3,800円(税別)
本書は、フランスの中世社会においてキリスト教がどのように浸透していったのか、を読者と一緒に学ぶために編まれたものである。ここでは、中世の人々が日々目撃していた聖者やその聖遺物が起こす奇蹟に注目し、聖者文学のなかでも特に伝記と奇蹟譚を選び、その邦訳を試みた。歴史学者である訳者が専門とするロワール川流域において、4世紀から12世紀にかけて活躍した7名の聖者が取り上げられており、通読すれば、800年の間における人々の日常生活や信仰、聖者文学の様式や内容の変遷なども分かるように構成されている。何編もの聖...
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魯迅

魯迅

秋吉 收
定価 5,800 円 (税別)
「芸術的完成さでは魯迅のあらゆる作品中で第一位を占める」(竹内好『魯迅入門』)。この言葉に象徴されるように、散文詩集『野草』は中国近代文学史上最高の文学者たる魯迅の最高傑作として称えられてきた。本書はこの作品集を中心に、全く新たな観点から魯迅の文学を捉え直すことを試みる。例えば、タイトルの『野草(Ye-cao)』は日本語訳としても同じく『野草』とされてきたが、よりふさわしい日本語訳として初めて"雑草"を提起する。高潔で凜とした"野草"のイメージに反して、魯迅自身は実際にはそこに日本語"雑草"の大...
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韻文訳 妖精の女王

韻文訳 妖精の女王

エドマンド・スペンサー/福田昇八 訳
定価 30,000円(税別)
原作はシェイクスピアと同時代に、詩人エドマンド・スペンサーによってエリザベス1世に捧げられた長編叙事詩で、質量ともに英文学の最高峰を誇る。全6巻と断篇からなり、アーサー王物語を題材に、妖精国女王の命を受けた遍歴の騎士たちが、貴婦人や魔女、魔術師、竜や怪獣などをめぐり数々の冒険を繰り広げる騎士道物語であり、当時の情勢(政治・宗教)を盛り込みつつ、それぞれの騎士が体現する人間の徳の姿を示す寓意物語である。本書はこれまでに二度『妖精の女王』散文訳に携わった訳者の知見を生かし、従来行われてきた意味重視の...
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南宋の文人と出版文化

南宋の文人と出版文化

甲斐雄一
定価 3,600 円 (税別)
中国文化史を大きく二つに切り分けるとすれば、間違いなくその切り口は宋代(10-13世紀)に設定されるであろう。「東洋のルネッサンス」とも称された様々な変革がこの宋代に起こっているが、出版技術が発展・拡散し、版本が普及したこともその一つに数えられる。とりわけ北宋中期(11世紀)以降顕著になっていくこうした変革の中で、南宋(1127-1279)の文学作品については「編集→刊行→読者による入手及び反応」という、現在にも通じる流通の過程を観測することが可能である。この流通過程は、それまで首都を中心とし...
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