社会科学 教育
次世代エンジニアを育てる自己決定学習の理論と実践
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書の目的は工学系の学部教育や企業における能力開発において自己決定学習が果たす役割と効果を理論的および実証的に明らかにすることにある。自己決定学習とは学習者が学習内容の決定に関わる学習である。米国の工学教育の改革の歴史とそれによってもたらされた教育のイノベーションに照らせば、わが国の大学のエンジニア育成は学習に対する学生の自立と責任の意識の涵養とそれによる学習の個別化を重視してきたとは言い難い。この課題を克服するためのすぐれた学習方法が自己決定学習である。 本書では筆者の長年の研究に基づき学部教...

日本における教育学の発展史
- 定価 9,680円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本の教育学は長年、主に戦前期に活動した一部の著名な教育学者たちに目を向ける一方、戦前・戦後に活動した比較的有名でない無数の教育学者にはほとんど目を向けてこなかった。本書は、そうした日本の教育学という学問的ディシプリンに対し、伝記的データを用いたプロソポグラフィの手法によって検討対象の拡大を試みるものであり、主には戦前期の中等教員養成を支え、戦後日本の教育学者の多くを輩出し、教育学というディシプリンの再生産に大きな役割を果たしてきた諸機関に勤務した教育学者たち(計365名)の全体的な傾向を分析し...

「保護」と「分類」の教育社会史
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
20世紀前半のアメリカ・カリフォルニア州における日本人移民の児童保護をめぐって、「人種」のイデオロギーがいかに作用し、どのような「保護複合体」が生成、活動したのだろうか。本書では、日本人移民の児童保護政策と中間団体による事業の展開を分析し、「人種」によって子どもたちが分類、保護される過程について解明する。 第1部では、1900年代から1910年代のカリフォルニア州政府の児童保護政策について扱う。カリフォルニア州慈善矯正委員会は、要保護児童への対応を開始し、民間組織による孤児保護施設から、より「自...

衡平な大学入試を求めて
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アメリカでは、州の予算によって設立された州立大学は州に対して一定の社会契約を果たさなければならない、という考えがある。その社会契約の一つに、特定の学力条件を満たした州民であれば誰でも州立大学に入学できる、という進歩的な理念と制度があり、各州で公立大学が設立されて以降、アメリカ社会の形成に大きく寄与してきた。本書は、アメリカ最大にして、最も選抜制の高い公立研究大学であるカリフォルニア大学において、公的機関の目的と将来に関する歴史的・今日的課題を包括的に論証したものである。その内容は人種、ジェンダー...

新しいキャリアデザイン
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は、With / After コロナの社会状況を踏まえた、これまでにないキャリア教育テキストです。従来のキャリア教育では指導されることのなかったテレワーク対応型のマナーやスキルを身に付けることができ、大学生や高校生はもちろん、卒業して間もない社会人にも最適な一冊となっています。以下、目次に沿って内容を紹介していきましょう。第1章 新時代に際して 現在の日本や世界が、どんなパラダイムシフトの渦中にいるのかについて解説します。具体的には、第4次産業革命やSociety5.0、働き方改革、with...

学びを広げる教科の架け橋
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
教員養成系大学・学部では、学校教育実践学や教科教育実践学の考え方を踏まえ、学校教育の質的な改善や改革を目指している。本書は、特に後者の教科教育実践学の充実を目的とし、兵庫教育大学連合学校教育学研究科(博士課程)のプロジェクト研究「研究者養成を踏まえた教科架橋型教科教育実践学の研究」の研究成果の一部として出版するものである。 教科教育実践学は、学校教育での実践を目的として構築されるものであり、また教科を主とした授業展開が意図されるものである。学習指導要領の変化に伴って、教科往還や教科横断等の様々な...

博士号につながる「教科教育実践学」論文の書き方
- 定価 2,640円(税率10%時の消費税相当額を含む)
巷には論文執筆指南の書籍が数多く溢れています。しかしながら、博士課程の学生はそれらを参考にしてもなかなか論文が書けません。なぜでしょうか。それは、苦労なく論文を書ける人が指南書を書いているからです。 学校教育系博士課程の学生は、学校教員の職を持ったまま入学する学生や、大学院の修士課程や専門職学位課程を修了して進学する学生がほとんどです。難関の博士課程の入試を突破した優秀な学生さんにも関わらず、3年間での博士の学位取得者は思ったほど多くありません。博士の学位取得の要件である査読有学術論文が書けない...

アクティブ・ラーナーを育む
- 定価 3,850円(税率10%時の消費税相当額を含む)
九州大学では、アクティブ・ラーナーの育成を目指す新カリキュラム「基幹教育」を2014年度より開始しました。その最大の特色となるのが、全学部新入生必修の先進的なアクティブ・ラーニング科目として開発された「基幹教育セミナー」と「課題協学科目」です。本書では、この2つの必修科目の実施事例を通して、担当教員の専門分野や教育経験を問わない、「誰でもできるアクティブ・ラーニング」のための教育手法や科目運営体制を詳しく説明します。そこで特に重要なポイントとして取り上げるのが、担当教員向けに新たに作成された実施...

グローバル人材へのファーストステップ
- 定価 2,750円(税率10%時の消費税相当額を含む)
九州大学では学部1,2年生を対象に、海外初心者でも行きやすいソウル、釜山、台北、ハワイを舞台とした、現地の学生と教え合いながら学ぶ楽しさを体験できるプログラムを提供している。協働学習の面白さを体験することで、長期留学に対する学生の興味、挑戦心を引き出すファーストステップとなるプログラムをどのように作り上げてきたのか、その秘訣を紹介する。短期留学プログラムにPBL (Problem-Based Learning)とTBL(Team-Based Learning)を導入し、東アジア社会の共通課題につ...

小・中・高等学校でのプログラミング教育実践
- 定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
インターネットを介した仮想空間と生活における現実空間が融合した新たな社会 (Society5.0) が始まろうとしています。それに伴って新しい社会に合わせた情報教育が社会的に必要となり、2020年度から学校教育においてプログラミング教育が必修化されます。これまで主に中学校の技術・家庭科 (技術分野) と高等学校の情報科で行われていたプログラミング教育ですが、これからは小学校から高等学校まで一貫した教育が行われます。本書は、小・中・高等学校を通したプログラミング教育実践を扱う最初の書籍であり、学校...
