人文科学

アリストテレスの知識論

アリストテレスの知識論

酒井健太朗
定価 4,500 円 (税別)
古代ギリシアの哲学者アリストテレスの著作集には、「オルガノン(学問の道具)」と呼ばれる著作群が存在する。その1冊である『分析論後書』は、古来、アリストテレス哲学の方法論を提示する著作であるとみなされてきた。しかし、この書で展開される方法論については、『自然学』や『形而上学』を代表とする彼の他の著作において明示的に使用されていないという問題点がしばしば指摘される。この批判が正しいものであった場合、アリストテレス哲学における『分析論後書』の布置が見失われてしまうのではないか。本書は、『分析論後書』が...
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出会いと雰囲気の解釈学

出会いと雰囲気の解釈学

木下寛子
定価 4,800 円 (税別)
雰囲気は、誰もが日常的に言及しうるが、実体をもたないために対象化を前提とする学問領域にとって取り扱いにくい事象・概念とされてきた。しかし人の経験や行為を扱う限り、ないがしろにすることも難しい。心理学においては、対象化しがたいものを対象化する方略によってこの難問を回避しようとした。しかしそれは、雰囲気の意味を不問に付すことにもつながった。本書は、小学校の参与を通じて、私達の生きているところやその日々にとって、雰囲気とは何なのかを問い、そのための方法を求めるものである。第Ⅰ部では、心理...
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生と死をめぐるディスクール

生と死をめぐるディスクール

荻野蔵平/トビアス・バウアー 編
定価 2,000 円 (税別)
本書は、古今東西の文学や思想に見られる様々な死生観と、現在の生命倫理の諸相という二つの領域を総合的に関連づけながら考察することにより、生と死に向き合うために必要な心構えや勇気、そして覚悟を読み取ることをめざすものである。 第Ⅰ部では、第Ⅱ部以降の各章の理論的な背景として、まず第1章で「気づかい」を具体例にして倫理学におけるアプローチを紹介し、第2章では宗教学の観点から、古今東西の様々な死生観の分類と位置づけのための基盤となる枠組みを提示している。 第Ⅱ部...
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炭鉱と美術

炭鉱と美術

國盛麻衣佳
定価 6,000 円 (税別)
日本の近代化を支えた石炭産業。地下深くの坑道で体験した恐怖や不条理をキャンパスにぶつけた炭鉱夫がいた。生まれ育った故郷の炭鉱町の転変が創作の原風景となった美術家もいた。本書は、北海道、常磐、宇部、筑豊、三池の主要産炭地の盛衰の歴史の中で、彼らが展開した美術活動を読み解くものである。また炭鉱の職場サークルが従業員の芸術文化活動に対して担った役割や、地域のサークル活動との関係を明らかにすることで、産炭地における文化的土壌の形成過程が解明される。今日、炭鉱遺産は近代化産業遺産としても注目を集めており...
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監獄の近代

監獄の近代

赤司友徳
定価 6,000 円 (税別)
明治政府は従来とは大きく異なる国家体制や法制度を整えながら近代化をめざした。明治の社会において、人びとは様々な自由と権利を獲得し経済発展による恩恵を享受した一方で、大きな社会変動にうまく適応できず、貧困に陥ったり、反政府活動や政治運動に身を投じたりするなどして犯罪者となり、監獄に収容されることも決して珍しくなかった。かかる犯罪者を社会から隔離し、更生させ、再び社会復帰させる場としての監獄の諸制度も作られていった。新たな時代の監獄を、明治社会のなかでどのように位置づけていくのか。監獄行政に携わった...
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翻訳唱歌と国民形成

翻訳唱歌と国民形成

佐藤慶治
定価 3,700 円 (税別)
本書は、明治期の小学校における唱歌教育を概観し、翻訳唱歌そのものについて、また、翻訳唱歌が当時の唱歌教育の形成ひいては国民形成において果たした役割を論じるものである。「翻訳唱歌」とは「仰げば尊し」や「蛍の光」などに代表される、西洋の楽曲が日本語に翻訳され、学校教育に用いられた歌曲のことである。重要なこととして、翻訳唱歌の歌詞は原曲の歌詞内容から改変されたものが多く、必ずしも正確な訳出ではない。しかしたとえば、賛美歌歌詞におけるGod という単語が「天皇」に変えられ、大まかな歌詞のストーリーはその...
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アートプロジェクトの可能性

アートプロジェクトの可能性

谷口文保
定価 6,800 円 (税別)
全国津々浦々で展開するアートと地域のコラボレーション。今やコミュニティ再生や町おこしの切り札となったアートプロジェクトだが、この潮流はどこから来て、どこへ向かうのだろうか?本書は、アートプロジェクトの成立と変遷を現代芸術・文化政策・市民社会の観点から跡づけ、さらに表現活動を通して人々をつなぐ仕組みと方法を、教育・まちづくり・福祉に関する事例をもとに実証的に解き明かそうとするものである。そして、芸術創造と公共政策の重なり合う場に生まれる活動の意義を俯瞰的に論考する。芸術家として、大学教員としてアー...
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ヘスペルス あるいは四十五の犬の郵便日[新装版]

ヘスペルス あるいは四十五の犬の郵便日[新装版]

ジャン・パウル/恒吉法海 訳
定価 9,400 円 (税別)
『ヘスペルス』(1795年)はドイツの小説家ジャン・パウルの出世作である。「ヘスペルス」とは「慰謝」の「宵の明星」の意であるが、ジャン・パウルの筆名をドイツ人だからと言って、本名の「ヨーハン・パウル」に変えられないように、「希望」の「明けの明星」、「美」の「金星」も暗示していて、「ヘスペルス」と訳すしかない。 本作は最もジャン・パウルらしさの見られる語り手の奔放な脱線と物語の感傷性の併存する奇妙な混淆物である。 物語は『見えないロッジ』や『巨人』がそうであるように、フランス革命の影響を受けたドイ...
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トルコ共和国 国民の創成とその変容

トルコ共和国 国民の創成とその変容

小笠原弘幸 編
定価 4,800 円 (税別)
第一次世界大戦の敗北によって多民族・多宗教国家であるオスマン帝国が崩壊したのち、建国の父アタテュルク(1880/1~1938年)を指導者とする独立運動を経て、1923年にトルコ共和国は誕生した。トルコ民族主義と世俗主義を国是として出発したこの国は、まもなく建国100周年を迎えようとしている。国父アタテュルクによって、新しく生まれたこの国の「かたち」は、いかに形作られたのか。そして、親イスラム政策をとる現大統領エルドアンによって、それはどのように変わろうとしているのか。本書は、国民史や言語改革を通...
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マーガレット・ドラブル文学を読む

マーガレット・ドラブル文学を読む

永松美保
定価 4,800 円 (税別)
マーガレット・ドラブルは現代イギリスを代表する作家・英文学研究者の一人で、1963年、20代の頃に『夏の鳥かご』(A Summer Bird-Cage ) で文壇デビューを果たした。以来、およそ半世紀にわたって19本の小説を発表してきたドラブルは、その創作活動のなかで徐々に作風を変化させていった。当初の作風は、ドラブルがケンブリッジ大学で師事した F. R. リーヴィスの影響を受け、J. オースティンや G. エリオットらの作風を受け継いだ、倫理意識を重視したリアリズム小説で...
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