人文科学歴史・地理

文化の枢軸

文化の枢軸

清水雅大
定価 4,000 円 (税別)
1936年の日独防共協定締結から1945年の敗戦に至るまで、日本とナチ・ドイツのあいだでは軍事協力や経済協力とともに、「文化協力」を深めていくことが目指されていた。この両国間の「文化協力」を象徴するものが、1938年11月25日、日独防共協定締結二周年にあわせて結ばれた日独文化協定(「文化的協力ニ関スル日本国独逸国間協定」)である。従来、この協定はあらゆる文化領域における両国の協力関係の構築を目指したものとして位置づけられてきた。しかし実は、この文化協定は、ナチズムの中核的なイデオロギーである人...
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コメニウスの旅

コメニウスの旅

相馬伸一
定価 7,800 円 (税別)
世界初の絵入り教科書『世界図絵』を著した17世紀チェコの思想家コメニウスは、「近代教育学の祖」と見なされている。しかし、彼には宗教者・哲学者・言語学者・民族主義者・政治行動者といった多様な側面がある。彼の限定されたイメージは、とくに啓蒙主義と民族主義が興隆した19世紀における言説によるところが大きい。コメニウスは、人間がテクストの世界に生き、ある刻印をされると同時にその印象を表現する存在であり、刻印と表現が無限に続くプロセスを<生ける印刷術>と呼んだ。本書では、この歴史的な洞察を彼自...
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朝鮮通信使易地聘礼交渉の舞台裏

朝鮮通信使易地聘礼交渉の舞台裏

松原孝俊・岸田文隆 編著
定価 9,200 円 (税別)
江戸時代、日本と朝鮮の外交の現場において、意思疎通・情報伝達は多くの場合朝鮮語によってなされたと推測されるが、その具体的実像を伝える史料はさほど多くはなく、長正統氏によって紹介された8通の倭学訳官のハングル書簡が知られているにすぎなかった。しかし、近年対馬宗家文庫の一紙物史料が整理・公開されるにおよび、100余通の新たなハングル書簡類の存在が明らかとなった。これら書簡類の多くは、1811年の通信使易地行聘の外交交渉の舞台裏に関するものであるが、新たな事実を伝える好個の史料群である。本書は、この新...
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石器の生産・消費からみた弥生社会

石器の生産・消費からみた弥生社会

森 貴教
定価 6,000 円 (税別)
日本列島の歴史において、人類による自然環境の破壊が開始されたのが弥生時代といわれている。「自然資源の獲得」を生業活動の基盤としていた縄文時代から、水田稲作農耕による本格的な「食糧生産」を生業活動の基盤とする弥生時代への変化は、単なる生業の転換のみならず、集団関係や社会構造にも大きな変革をもたらしたと考えられる。生業を支える道具としての石器は、農耕社会に必要不可欠の文化要素であり、鉄器が普及する以前の段階では基幹をなす物資でもあった。そのため弥生社会はこうした石器やその素材となる石材の入手が重要な...
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朝鮮後期財政史研究

朝鮮後期財政史研究

山本 進
定価 7,000 円 (税別)
17世紀以降の朝鮮は、軍事的緊張の下で商品経済が発展し、市場の構造化が進んだ。本書は、対軍事財政と対商業政策の両側面から朝鮮後期の経済的成熟を検証し、好戦的で侵略的な近代国民経済とは異なる前近代型「国民経済」形成への可能性を展望するものである。〔軍事政策〕日本や清国の再侵略に備えるため、朝鮮政府は大量の倭銅買い付けや大砲の鋳造に励んだ。壬辰倭乱の経験から、大砲や火縄銃は射程距離の長いものが貴ばれた。加えて、軍用布として強靱な綿布が中国より輸入されたが、平和が続くとソウルの兵士は絹を愛用するように...
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ユーラシア草原地帯の青銅器時代

ユーラシア草原地帯の青銅器時代

松本圭太
定価 8,200 円 (税別)
遠古の東アジアとヨーロッパはどのような関係にあったのだろうか  両地域をつなぐ位置にあるユーラシア草原地帯では、広範囲にわたる交流や大規模な移動が、歴史上つとに指摘されるところであった。しかしながら、草原地帯において、それぞれの交流がどのような歴史的意義をもっていたかが語られることは稀であった。本書はこの点に注目し、ユーラシア草原地帯の東部を中心とする中国・モンゴル・ロシアの現地(青銅器)資料を世界で初めて統計的に分析。前11世紀頃、スキタイ系文化出現の直前に、交流そのものの性質が大きく変化した...
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ブッククラブと民族主義

ブッククラブと民族主義

竹岡健一
定価 7,400 円 (税別)
会員制の廉価書籍販売組織であるブッククラブは、ドイツにおいて1920年代から1980年代にかけて大きな発展を遂げ、本を買って読む習慣が社会の広い層に普及する読書の民主化に多大な貢献をなした。しかし一方で、民族主義的な思想の普及のために利用され、ドイツの右傾化とナチス政権の成立に大きく寄与した。本書は、そのような二面性を有するドイツのブッククラブに関する、わが国初の本格的な論考である。第1部では、ドイツにおけるブッククラブの発展全体をテーマとし、第1章でワイマール共和国時代の隆昌、経済的・内容的特...
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近世西海捕鯨業の史的展開

近世西海捕鯨業の史的展開

藤本隆士
定価 4,000 円 (税別)
近世の巨大産業のひとつである捕鯨。平戸藩益冨家はその近世捕鯨業において国内最大の鯨組主であった。本書では様々な史料をもとに、鯨商品の流通状況、鯨漁師たちを統括する同族団制度、捕鯨業の資金構成など多角的視点からその経営を分析している。
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プラナカンの誕生

プラナカンの誕生

篠崎香織
定価 5,400 円 (税別)

イギリス植民地下で自由貿易港として発展するマレーシア・ペナン島。この島を拠点に生きた華人たちが19世紀末以降、東南アジアと中国で秩序が大きく転換するなかで双方の地における積極的な政治参加を通じて越境を生きた過程を当時の新聞や雑誌など膨大な資料の分析により解明する。

越境者の政治参加は21世紀の今日においてますます重要な問題となりつつある。祖国を離れた人間が、越境性と混成性を資源に移民先に帰属していく過程を英領植民地下のペナンの華人の例に学ぶ。

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宮廷食材・ネットワーク・王権

宮廷食材・ネットワーク・王権

馬場多聞
定価 5,000 円 (税別)
アッバース朝とオスマン朝という2つの世界帝国の狭間にあって、13世紀のイスラーム世界では多様な王朝が勃興していた。その1つであるラスール朝は、紅海とインド洋を結ぶアラビア半島南西部のイエメンを、200年を超えて統治したことで知られる。本書では、近年になってイエメンで発見された13世紀のラスール朝行政文書集『知識の光』記載の宮廷食材に着目し、その種類や広範囲にわたる供給元、食材の手配や調理、宴席に携わった人々と機関などの宮廷食材をめぐる様々な側面を、『大旅行記』をはじめとした同時代のイスラーム世界...
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