内容紹介
今日,さまざまな経済主体による地球規模での活動はますます活発化している。このいわゆるグローバリゼーションは,規制緩和の推進すなわち自由化による市場経済化の推進,情報通信技術の発達によってますます加速されつつある。経済活動のグローバル化が進展する中で,企業,国,個人,地域といったレベルにおいて,あるいは先進国経済と途上国経済,国と地方,国家と市場など,さまざまな対立軸のなかで,多様な問題が噴出してきている。
本書では,こうしたグローバリゼーションの諸相を「アジア経済」,「企業活動」,「地域システム」,「環境」という4つの側面から切り取り,分析を試みた。こうした切り口を設定することによって,グローバリゼーションと地域との対立が孕む多様な問題を抉りだし,多様な問題提起を行うことができると考えた。