岐路に立つ教育

シリーズ名
長崎純心大学学術叢書7
著者名
ジャック・マリタン/荒木慎一郎 訳
価格
〔品 切〕
ISBN
978-4-87378-862-3
仕様
A5判 上製函入 194頁 C3337
発行年
2005年3月
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内容紹介

本書は,現代を代表するフランスの哲学者ジャック・マリタンが,ナチズムによって顕在化したヒューマニズムの伝統に基づく教育の危機に直面して,人間本性の根源にまでさかのぼって,教育とはそもそも何であるか,またそれは現代においていかにあるべきかを考察した,教育哲学の古典的文献である。教育の根本問題に関して多くの混乱や動揺が見られるわが国の教育界にとって,多くの示唆に富んでいる。

目次

第一章 教育の目的
 一 人間の自然本性と教育
    人間の教育/第一の誤謬:目的の無視/第二の誤謬:目的に関
    する誤った観念/科学的人間観と哲学的・宗教的人間観/キリ
    スト教的人間観/人格性/人格性と個別性
 二 教育の目的に関して
    内的自由の獲得/第三の誤謬:プラグマティズム/人格の社会
    的能力/第四の誤謬:社会学主義/第五の誤謬:主知主義/第
    六の誤謬:主意主義/
 三 教育の逆説
    第七の誤謬:すべてのことを学ぶことができる/教育の場と教
    育以外の場/意志の形成と知性の尊厳を考慮した教育制度
第二章  教育の動態構造
 一 動 的 要 因
    生徒の精神と教師の技術/ムチによる教育と進歩主義教育/人
    格性の真の解放と誤った解放
 二 育てなければならない基本的な傾向
    真理と正義に関して/存在に関して/仕事に関して/他者に関
    して
 三 教育の根本的な規範
    第一の規則/第二の規則/直観力の解放/第三の規則/精神の
    統一性と叡智/第四の規則/知識と訓練/カリキュラムの内的
    構造
第三章 人文学と自由教育
 一 基礎教育
    知識の範囲/子ども
 二 人文学
    青年/自由教育の普遍的性格/カリキュラム/哲学と神学
 三 大学
    理想的な大学の構成/自由教育の完成/高度な研究のための研
    究所/霊的生活の学校/青年に対する我々の責任
第四章 現代教育の試練
 一 自由教育と我々の望む新しいヒューマニズム
    十全的ヒューマニズムのための十全的教育/人間の余暇と自由
    教育
 二 未来の世界に関して教育に与えられた特別な任務
    教育の通常の任務と新たに課される責任/教育制度と国家/道
    徳教育/政治的な共同社会のニーズと教育
 三 現代における文明の世界的危機によって引き起こされた教育問題
    「死への教育」によってもたらされた精神的倒錯の治療/予防
    的手段あるいは防御的手段/建設的活動/ヨーロッパについて
    /我々の教育の新しいインスピレーション
解説 ジャック・マリタン 人と業績 荒木慎一郎
 1 第三共和制下の少年時代
 2 ソルボンヌにて――相対主義・決定論との出合いと克服  
 3 カトリシズムへ
 4 トミスト研究サークル
 5 アクシオン・フランセーズ
 6 『十全的ヒューマニズム』と『認識の諸段階』
 7 第二次大戦と戦後の復興への協力
 8 プリンストン時代
 9 トゥールズにて

学術図書刊行助成

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