音楽と映像のマルチモーダル・コミュニケーション[改訂版]

著者名
岩宮眞一郎
価格
定価 3,600 円 (税別)
ISBN
978-4-7985-0059-1
仕様
A5判 並製 240頁 C3070
発行年
2011年7月
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内容紹介

テレビや映画で鑑賞する映像作品は,日常あまり意識されないが,映像だけでは成り立たない。必ず,音を伴っている。本書は,そんな映像の中の「音楽」や「効果音」に焦点をあてた研究書である。音楽や効果音が加わることで,映像はより印象的になり,感動が増大する。映像の力で,音楽の感動を高めることができる。本書は,音と映像が組み合わさることによって得られる相乗効果を体系的に論じ,映像の中の音のデザイン手法を提示するものである。

目次

 初版まえがき
 改訂版まえがき
 
1.序論
 
 はじめに
 1.1 映像作品における音楽の役割
 1.2 異系感性相互作用  
 1.3 基礎的研究から実際の問題へ
 むすび
 
2.オーディオ・ヴィジュアル・メディアを通しての音楽聴取行動における視覚と聴覚の相互作用
 
 はじめに
 2.1 音楽と映像の印象評定実験
 2.2 通様相性間の相関
 2.3 共鳴現象
 2.4 視覚と聴覚の処理レベルが共鳴現象に及ぼす影響
 2.5 評価因子に見られる協合現象
 2.6 感覚の感受性の変化に現れる相互作用
 2.7 視覚と聴覚の相互作用に及ぼす音響再生系の音質の影響
 2.8 映像が音楽再生音の帯域制限による音質劣化に及ぼす影響
 2.9 音楽再生音の帯域制限が映像の印象に及ぼす影響
 むすび   AVメディアを通しての音楽聴取行動における視聴覚相互作用のモデル  
 
3.液晶プロジェクタによる大画面映像が音と映像の相互作用に及ぼす影響
 
 はじめに
 3.1 画面サイズが音楽再生音の最適聴取レベルに及ぼす影響
 3.2 画面サイズが音と映像の印象に及ぼす影響
 3.3 画面サイズが映像の迫力因子得点に及ぼす影響
 3.4 画面サイズが映像の評価因子得点に及ぼす影響
 むすび
 
4.映像に組み合わせた音楽の各要素が映像作品の印象に与える影響
 
 はじめに
 4.1 映像作品の印象評定実験
 4.2 スノーマンの場合の実験結果
 4.3 ローリング・イン・ザ・スカイの場合の実験結果
 4.4 音楽に対する印象評定実験とAV素材の印象の関係
 4.5 Cohenの実験
 むすび
 
5.スタッカート,レガート表現が視聴覚刺激の印象に及ぼす影響
 
 はじめに
 5.1 アクセント構造の明瞭な映像とそうでない映像における1音の長さが視聴覚刺激の印象に与える影響  
 5.2 音と映像のアクセント構造が同期している場合としていない場合における1音の長さが視聴覚刺激の印象に与える影響  
 5.3 音と映像の拍子が一致した場合とそうでない場合における1音の長さが視聴覚刺激の印象に与える影響  
 むすび
 
6.色彩が音楽の印象に及ぼす影響
 
 はじめに
 6.1 音楽の印象評定実験
 6.2 色彩が音楽の印象に及ぼす影響
 6.3 色彩連想との関係
 6.4 音楽と色彩の調和
 むすび
 
7.音楽のリズムと映像の動きの同期が音楽と映像の調和に及ぼす効果
 
 はじめに
 7.1 調整法により音楽のテンポと映像の速度の調和をとる実験
 7.2 音と映像の調和に及ぼす要因
 むすび
 
8.音楽と映像のアクセントの同期が映像作品の印象に及ぼす影響
 
 はじめに
 8.1 映像作品の印象評定実験
 8.2 音楽と映像を規定する時間構造が映像作品の印象に及ぼす影響
 8.3 音楽と映像の時間的構造が映像の印象に及ぼす影響のモデル化
 むすび
 
9.音と映像の同期要因および速度対応要因が調和感に及ぼす影響
 
 はじめに
 9.1 同期非同期位相ずれ条件下での視聴覚刺激の印象評定実験
 9.2 各実験要因が視聴覚刺激の印象に及ぼす影響
 9.3 同期要因と速度対応要因が視聴覚刺激の印象に及ぼす影響
 むすび
 
10.映像の速度と密度,音楽の調とテンポが調和感に及ぼす影響   意味的調和の検討  
 
 はじめに
 10.1 映像の速度と密度の条件音楽の調とテンポの条件を組み合わせた視聴覚刺激の印象評定実験
 10.2 各実験要因が視聴覚刺激の印象に及ぼす影響
 10.3 音と映像の調和感を形成する要因に関する考察   意味的調和の影響  
 むすび
 
11.テロップと効果音の印象の類似が調和感に及ぼす影響   意味的調和の効果  
 
 はじめに
 11.1 テロップの書体と音の印象の類似が音と映像の調和に及ぼす影響
 11.2 テロップの言語情報の印象に関する印象評定実験
 むすび
 
12.映像の変化パターンと音の変化パターンの調和
 
 はじめに
 12.1 映像の切り替えパターンと効果音の調和
 12.2 音高の上昇下降パターンを用いた系統的な実験
 12.3 回転による切り替えパターンと音高の変化パターンの調和
 12.4 各種の音列の音高と音量の変化パターンと図形の変化パターンの調和
 むすび
 
13.音高の上昇,下降と各種の変化パターンの調和をもたらす要因
 
 はじめに
 13.1 音高の上昇下降と映像の拡大縮小上下方向左右方向の切り替えパターンの調和
 13.2 音高の上昇・下降と上下・左右・拡大縮小の映像変化を組み合わせた変化パターンの調和
       2つの映像変化を組み合わせた場合  
 13.3 複合的な映像の変化パターンと音高の変化パターンの調和
       映像の上下方向左右方向の移動拡大縮小の3つの変化を組み合わせた場合  
 むすび
 
14.総括:視聴覚コミュニケーションの諸様相
 
 はじめに
 14.1 音楽と映像がもたらす視覚と聴覚の相互作用
 14.2 共鳴現象を利用した音と映像の組み合わせ方
 14.3 音と映像の調和
 むすび
 
 参考文献
 索引

著者紹介

岩宮眞一郎(いわみや しんいちろう)
1952年兵庫県生まれ。1975年九州芸術工科大学音響設計学科卒業。現在九州大学大学院芸術工学研究院教授。工学博士。音の主観評価サウンドスケープ音のデザイン音と映像の相互作用等の研究に従事。著書に『音の生態学―音と人間のかかわり―』(コロナ社)『音のデザイン―感性に訴える音をつくる―』(九州大学出版会)『CDでわかる 音楽の科学』(ナツメ社)『よくわかる最新音響の基本と応用』(秀和システム)など。研究活動の詳細はhttp://www.design.kyushu-u.ac.jp/~iwamiya/参照。

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