日本の20代の死因第1位は自殺であり、大学生を含めた若者のメンタルヘルス対策は重要な課題です。悩める大学生を救うには家族の協力が不可欠ですが、メンタルヘルスついて大学生とその家族が語らう機会は少ないのが実情です。
本書は「大学生の家族向け」にメンタルヘルスの知識を提供することにより、病める大学生を間接的に支援することを目的として書かれました。大学生の実態、大学生の心が病む理由、大学生がかかる精神疾患、精神疾患になったときの対応法、メンタルヘルスの維持について、科学的根拠に基づいて、具体的な数字を示しながらわかりやすく解説します。
はじめに 第1章 数字で見るイマドキの大学生 1 イマドキの大学生の一日 2 イマドキの大学生のお財布 3 イマドキの大学生の勉強 4 イマドキの大学生の価値観 コラム1 ため息 第2章 なぜ大学生の心が病むのか? 1 若者のメンタルヘルスの現状 2 大学生の悩み 3 メンタルヘルスに影響するキャンパスリスク 4 「脳と心」からみた大学生 第3章 大学生がかかる精神疾患 1 適応障害 2 うつ病 3 躁うつ病(双極性障害) 4 統合失調症 5 パニック障害 6 強迫性障害 7 摂食障害 8 境界性パーソナリティ障害 9 薬物依存症 10 自殺の問題 11 発達障害 コラム2 大学移転と学生の自殺 第4章 もしお子さんが精神疾患になったら 相談窓口・機関の紹介 1 大学の保健室(保健管理センター) 2 カウンセリングルーム(学生相談室) 3 病院・クリニック 4 大学内の相談窓口(保健管理センターとカウンセリングルーム以外) 5 所属研究室 6 行政機関 7 警察 8 その他 第5章 メンタルヘルスの予防と維持 1 睡眠 2 食事 3 運動 4 生きがい コラム3 不思議体験「小さなおじさん」の正体 あとがき 参考文献
梶谷康介(かじたに こうすけ) 1999年、九州大学医学部卒業後、九州大学精神神経科に入局。2006年、九州大学 生体防御医学研究所にて博士(医学)の学位を取得。カナダのダルハウジー大学精神 薬理部門研究員等を経て、2014年より九州大学キャンパスライフ・健康支援セン ター准教授。 精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、同指導医、日本医師会認定産業医。 九州大学において大学生および教職員のメンタルヘルスケアに従事している。
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