目次
序 章 舞台芸術が直面する課題
第1章 舞台芸術における制作者側と聴衆のコミュニケーションに関する理論的基盤
欧米におけるアートマーケティング理論の展開と論点をもとに
1 はじめに
2 アートマーケティングの学術的位置づけ
2.1 アートマーケティングの対象領域
2.2 アートマーケティングとディストリビューションの関係
2.3 課題設定
3 アートマーケティングにおける「聴衆」の捉え方
アートマーケティング活動と理論の展開
3.1 1970年代
3.2 1980年代
3.3 1990年代
3.4 2000年代~現在
4 「アーティスティック・エクスペリエンス」概念
4.1 同概念の背景
4.2 「アーティスティック・エクスペリエンス」に関する諸説
4.3 評 価
5 舞台芸術におけるディストリビューションの課題
5.1 聴衆の内面的体験のために
5.2 アプロプリエーション・プロセス
5.3 「全体として認識される体験」
5.4 「組織として、どのような価値を伝達するか」という組織レベルにおける規範の必要性
6 結 語
第2章 舞台芸術におけるディストリビューションの体制構築
ボランティアが支える福岡古楽音楽祭を例に
1 はじめに
2 舞台芸術の担い手としての市民
2.1 舞台芸術における市民参加の増加
2.2 舞台芸術における市民参加の意義
2.3 舞台芸術における市民参加を取り巻く問題点
2.4 課題の設定
3 事例研究:福岡古楽音楽祭の萌芽と発展
3.1 概 略
3.2 福岡古楽音楽祭の萌芽
3.3 福岡への移転と発展(1999~2009年)
3.4 発展の背景
4 運営体制の特色
5 福岡古楽音楽祭の意義・機能
5.1 芸術的機能
5.2 教育的機能
5.3 マネジメント側における意義
5.4 社会的機能
6 音楽祭に関わる人々の意識と評価
6.1 調査の概要と方法
6.2 聴 衆
6.3 ボランティア
6.4 考 察
7 福岡古楽音楽祭における<アーティスティック・エクスペリエンス>
8 結 語
第3章 舞台芸術における制作者側と聴衆のコミュニケーションに携わる人材育成の体制構築
大学など教育機関と公立文化施設の連携によるアートマネジメント人材育成
1 はじめに
2 アートマネジメント人材育成に関する国の方針及び施策
3 長期インターンシップへの視角
3.1 長期インターンシップの位置づけ
3.2 長期インターンシップの方向性
4 ミュージック・ファクトリーの発展経緯
4.1 ミュージック・ファクトリーの概要
4.2 ミュージック・ファクトリー開催の経緯
4.3 第1期~第2期の実績と反省
4.4 ミュージック・ファクトリーの再開に向けて
5 ミュージック・ファクトリーの構築と実効性
5.1 新体制づくり
5.2 ミュージック・ファクトリーの構造
5.3 第3期ミュージック・ファクトリー企画の概要
5.4 ミュージック・ファクトリーのシステムの実効性
5.5 本システムの他機関・他地域での応用可能性
5.6 今後の展開
6 結 語
終 章 聴衆との共創を目指して
索 引