目次
都市と美術の関係 序にかえて 佐々木喜美代
第一章 破壊のあとの芸術
ミュージアム・シティからアイランド・シティへ 宮本初音
MCPの実際/モノから機能へ/アイランド・シティ/MCPの組織と資金
/美術館の外に出て行く/80年代アート事情/美術にお金を出すのは
誰か/美術館からの脱走/作品をめぐる視線/アートへの無関心/グ
ローバル・スタンダードとコミュニティ/ニューカッスルの実践/破
壊のあとのアート/アイランド・シティの問題/灯明ウォッチングと
火のまつり/天神という地域性/日常のアート化
第二章 あらためて考える 美術館の可能性と限界 後小路雅弘
「あらためて」の意味/グライズデールの森/まちに出て行くアーティ
スト/リキシャと美術の枠/団地アート/アジア・トリエンナーレ/
システムとしての美術館/近代芸術と市場経済/美術館の危機/壁を
越えて/日常性とアート/大きな美術館と小さな美術館/排除するコ
ミュニケーション/創造するコレクション/場所性をめぐって
第三章 関係を作り出すアートの力 吉田修一
「障害のある人」との出会い/エイブル・アートとの出会い/「工房
まる」の誕生/「工房」まるの実際/社会情勢と障害者問題/二つの
C/障害とは?自立とは?/私たちの力と理念/「まる」の作品たち
/企画展「maru works」/これからの課題/NPO法人へ/新しい場作り
のために/コミュニケーションの障害/生産の新しいかたち/情報と
画像のデザイン/作品とコミュニケーション/ハイ・アートとの関係
/官との関係/マネジメントの問題/コミュニケーションの失敗/第
三者の批判
あとがき 散乱する展示たち 古賀 徹