朝鮮通信使易地聘礼交渉の舞台裏対馬宗家文庫ハングル書簡から読み解く

シリーズ名
九州大学韓国研究センター叢書 3
著者名
松原孝俊・岸田文隆 編著
価格
定価 9,200 円 (税別)
ISBN
978-4-7985-0231-1
仕様
A5判 上製 472頁 C3322
発行年
2018年7月
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内容紹介

江戸時代、日本と朝鮮の外交の現場において、意思疎通・情報伝達は多くの場合朝鮮語によってなされたと推測されるが、その具体的実像を伝える史料はさほど多くはなく、長正統氏によって紹介された8通の倭学訳官のハングル書簡が知られているにすぎなかった。

しかし、近年対馬宗家文庫の一紙物史料が整理・公開されるにおよび、100余通の新たなハングル書簡類の存在が明らかとなった。これら書簡類の多くは、1811年の通信使易地行聘の外交交渉の舞台裏に関するものであるが、新たな事実を伝える好個の史料群である。

本書は、この新発見のハングル書簡類に対して日韓の専門家が共同で解読に挑んだ研究成果であり、史料ごとに写真・翻刻・和訳・解説が付される。従来の朝鮮通信使易地行聘に関する研究は、おもに官撰の史料に依拠してなされてきたため、交渉の当事者たちの視点が欠如していた。

本書には、1805年に受賄売国の咎により奸訳として処刑されることになる倭学訳官崔[王冏](伯玉)がその処刑の2か月前に流配先の全羅道長興府から倭館の朝鮮語大通詞の小田幾五郎に宛てて秘密裡に送った衝撃的な書簡も収録されており、官撰の記録からはうかがい知ることのできない通信使易地行聘交渉の新たな一面が明らかとなる。

目次

 口 絵
 はしがき
 解題
 朝鮮訳官発給ハングル書簡一覧
 
史料編
 
 写真、史料概要、翻刻、現代語訳、語釈、和解、参考情報
 
研究編
 
 第12回朝鮮通信使招聘に、なぜ25年を要したか
   対馬府中に文化度朝鮮通信使パレードがやってきた
 
 対馬宗家文庫所蔵ハングル書簡の性格と特徴
 
 対馬島易地通信と訳官、その「儀礼的」関係と「密かな」交流の間隙
 
 近世後期対馬藩の朝鮮通詞
 
 参考資料 印譜
 あとがき

著者紹介

■編著者
松原孝俊(九州大学名誉教授・政策研究大学院大学客員研究員)
岸田文隆(大阪大学教授)
 
■共著者(50音順)
北川英一(元県立長崎図書館長)
許 秀美(龍谷大学講師)
金 京美(釜山大学校非常勤講師)
金 周弼(国民大学校教授)
金 徳珍(光州教育大学校教授)
金 東哲(釜山大学校教授)
権 洙用(韓国学湖南振興院責任研究員)
黄 文煥(韓国学中央研究院教授)
小西敏夫(大阪大学准教授)
酒井裕美(大阪大学准教授)
酒井雅代(名古屋大学博士研究員)
趙 堈熙(釜山大学校教授)
鄭 丞惠(水原女子大学校副教授)
中野 等(九州大学教授)
藤川貴仁(対馬市立鶏知中学校教諭)
古川祐貴(長崎県立対馬歴史民俗資料館学芸員)
朴 真完(京都産業大学教授)
山口華代(長崎県教育庁学芸文化課主任学芸員)
横山恭子(富山高等専門学校助教)
四辻義仁(長崎県立松浦高等学校副主幹事務長)
梁 興淑(釜山大学校韓国民族文化研究所HK教授)

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