近世西海捕鯨業の史的展開 平戸藩鯨組主益冨家の研究

著者名
藤本隆士
価格
定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0216-8
仕様
A5判 上製 208頁 C3021
発行年
2017年10月
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内容紹介

近世の巨大産業のひとつである捕鯨。平戸藩益冨家はその近世捕鯨業において国内最大の鯨組主であった。本書では様々な史料をもとに、鯨商品の流通状況、鯨漁師たちを統括する同族団制度、捕鯨業の資金構成など多角的視点からその経営を分析している。

目次

 序
 
 初出一覧
 
 凡 例
 
第一章 近世西海捕鯨業経営と同族団
 
 はじめに
 一 益冨又左衛門本家
 二 山県六郎兵衛家
 三 山県三郎太夫家
 四 畳屋系の別家
  (1) 畳屋三郎兵衛家
  (2) 畳屋又右衛門家
  (3) 畳屋徳左衛門家
  (4) 畳屋治七家
  (5) 畳屋彦右衛門家
  (6) 畳屋徳平治家
  (7) 畳屋十一郎家
 
第二章 捕鯨図誌『勇魚取絵詞』考
 
 はじめに
 一 本書の概要
 二 本書の成立についての諸説
 三 静山・与清の著書に拠って
 四  『絵詞』の成立過程について
 むすび
 
第三章 西海捕鯨業経営と福岡藩
 
 はじめに
 一 福岡藩における鯨油の使用
 二 福岡藩と益冨家
 むすび
 
第四章 鯨油の流通と地方市場の形成
 
 はじめに
 一 鯨油値段の決定をめぐって
  (I)値段をめぐる経営内の動き
  (II)筑前御用油の取引と値段
  (III)肥前御用油の直接取引関係の樹立
 二 下関問屋との取引
  (I)下関諸問屋との取引
  (II)肥後屋一件
 むすび
 
第五章 幕末西海捕鯨業の資金構成
 
 はじめに
 一 平戸藩諸役所からの融資
 二 諸商人その他からの融資
 むすび
 
 あとがき  西海に鯨を追って  
 
 人名索引

著者紹介

藤本隆士(ふじもと たかし)
1925年、福岡県に生まれる。
1952年、九州大学大学院特別研究生。
福岡商科大学(現・福岡大学)講師・助教授・教授、
九州産業大学大学院教授を経て、
現在、福岡大学名誉教授、経済学博士(九州大学)。

学術図書刊行助成

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