人文科学 歴史・地理
近世の地方金融と社会構造
- 定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
江戸期における九州の金融中心地,豊後日田の金融資本「日田金」の生成・発展そして没落過程から前近代における地域金融をとらえるとともに,金融を必要とする当時の社会構造を,藩政史・農村史など多方面から追求する実証的な地域金融史。

国内新体制を求めて
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,800円)
両大戦後にわたる世界史的構造変動に連関して国内新体制を求め,戦後日本形成の系譜となり背景ともなる革新の軌跡を,新たに発掘した多くの史料に依りつつ,冷戦の終焉がもたらした第三の戦後という今日的視角に立って照射する。

福岡平野の古環境と遺跡立地
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,000円)
地質学,地形学,考古学,文献史学,歴史地理学の専門家の共同作業により,福岡平野の古環境の変遷と,そこで展開された人間活動の歴史を多面的に示すとともに,重要遺跡の多い福岡平野の遺跡の発掘・保存へ向け有用なデータを提供する。

中世後期南ネーデルラント毛織物工業史の研究
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,同工業の歴史に関する諸学説を批判的に検討するとともに,2つの有力都市イープルとメヘレンを実証分析の素材に据え,「産業的中産層」出現の手工業史における意義を解明する。

ドイツ農民戦争史研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 7,500円)
フランス革命以前における最大の民衆運動であるドイツ農民戦争研究には,歴史学上の重要なテーマがひしめいている。それに諸学説の批判的検証と公刊・未公刊史料の詳細な分析を基に,社会,政治,思想の全般にわたる農民戦争の総合的研究を目指し,その現代的意義を問う。

国際新秩序を求めて
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
パリ講和会議に臨んだ英・米両代表団の有志グループによって,「1919年パリで創設された国際問題研究所」を系譜とする「王立国際問題研究所(RIIA)」と「外交問題評議会(CFR)」,さらに「太平洋問題調査会(IPR)」相互の連係関係を,両大戦にわたって跡付ける。

中世後期ライン地方のツンフト「地域類型」の可能性
- 定価 7,150円(税率10%時の消費税相当額を含む)
H.レンツェの提唱した「ツンフト地域類型」を叩き台に一つの動的モデルの提示を狙いとし,「地域類型」の形成過程と,その経済史研究にもちうる可能性とを明らかにする。

西南諸藩と廃藩置県
- 〔品 切〕(参考:本体価格 9,000円)
本書は,西南諸藩について,幕藩制解体期から明治初期にかけての変化を統一的に分析し,廃藩置県が遂行できた客観的基盤を解明し,明治維新史研究の新たな展開を目指した論集である。

幕末期佐賀藩の藩政史研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 9,500円)
明治維新に名を残した西南雄藩佐賀藩の天保から慶応にかけての藩政の動きを,農村支配,長崎警備,藩財政構造,国産奨励,藩軍事力,長崎貿易などの点から克明に論究することによって,藩体制の再編,強化を通して富国強兵を成し遂げ強大な軍事力をもつに至った過程を総合的に分析する。

漁場利用の生態
- 〔品 切〕(参考:本体価格 7,000円)
本書は,漁業地理学的研究の中から特に漁場利用形態の研究をとりあげ,その文化地理学的,生態地理学的位置づけを試みるものである。従来,漁業地理学で扱われてきた研究の枠組をふまえ,自然的環境としての漁場の利用とともに,漁業者が認知する文化的環境としての漁場の利用について考察する。
