内容紹介
時代は繁栄と貧困が際立つ対比をなすヴィクトリア時代。 ロンドン~パリ~トスカーナと舞台を移しながら繰り広げられる,3人の愛と別れ,そして感動のクライマックス。該博な古典の知識と思索を重ね19世紀イギリス詩壇で一世を風靡し,女性解放思想の旗頭ともなったエリザベス・バレット・ブラウニングの代表作の一大叙事詩が今ここに蘇る。
オーロラ・リー
幼くしてイギリス人とイタリア人の父母を失うも,自立と芸術の道を選んだ新進女流作家。
ロムニー・リー
オーロラの従兄で,先祖伝来の恵まれた地位と財産を貧民救済活動に注ぎ込む社会改良運動家。
メアリアン・アール
運命に弄ばれ姦計に堕ちながらも, 高潔さを失わない貧民階級出身の女性。