時代は繁栄と貧困が際立つ対比をなすヴィクトリア時代。 ロンドン~パリ~トスカーナと舞台を移しながら繰り広げられる,3人の愛と別れ,そして感動のクライマックス。該博な古典の知識と思索を重ね19世紀イギリス詩壇で一世を風靡し,女性解放思想の旗頭ともなったエリザベス・バレット・ブラウニングの代表作の一大叙事詩が今ここに蘇る。 オーロラ・リー 幼くしてイギリス人とイタリア人の父母を失うも,自立と芸術の道を選んだ新進女流作家。ロムニー・リー オーロラの従兄で,先祖伝来の恵まれた地位と財産を貧民救済活動に注ぎ込む社会改良運動家。メアリアン・アール 運命に弄ばれ姦計に堕ちながらも, 高潔さを失わない貧民階級出身の女性。
凡例 第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻 第七巻 第八巻 第九巻 訳注 解説 『オーロラ・リー』を読むために 自叙伝から叙事詩へ 年譜 文献 訳者あとがき
小塩トシ子(おしお としこ) 1932年生まれ。東京女子大学卒。東京都立大学大学院修士課程修了,フェリス女学院大学名誉教授。専門はエリザベス朝文化と文学,および女性詩人たちの系譜。 論文・評論: 『シルヴィア・プラスの世界』(共著,南雲堂,1982) 「Elizabeth Barrett Browning」『英語青年』127巻5号,1981. ‘Ophelia:Experience into Song’Hamlet in Japan ed. Yoshiko Ueno(AMS Press,1995) 「刺繍と論争――『アーケイディア』の女性像」(『フェリス女学院大学文学部紀要』32,1997) 「メアリー・シドニーとイギリス・ルネッサンス――ペンブルック伯爵夫人の訳業をめぐって」(同上34,1999) 翻訳: シルヴィア・プラス著『ジョニー・パニックと夢の聖書』(共訳,弓書房,1978) サー・フィリップ・シドニー著『アーケイディア』(共訳,九州大学出版会,1999) キャサリン・ダンカン・ジョーンズ著『廷臣詩人サー・フィリップ・シドニー』(共訳,九州大学出版会,2010) 『歓びのうた, 祈りのこころ』(編・対訳詩集 日本基督教団出版局,2010)
生きている言語は常に変化し続けています。現代日本語も「生きている言語」であり、「…
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