人文科学
古代の博多
- 定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
九州考古学並びに日本の弥生時代の調査と研究において開拓者的存在として知られる中山平次郎博士の古代・中世の博多に関する実証的・文献学的研究の集成。福岡市の地下鉄工事などに伴って福岡市教育委員会を中心に進められている発掘調査の最新の成果を付篇として加えている。

仁位郷給人奉公帳
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
対馬の歴史と社会・文化の特性を明らかにするひとつの決定的な鍵は郷士制度の解明にある。本書には文化・文政期から廃藩に至る間の各給人家数代の出・退役,勤仕,登用・褒賞等が詳細に記載されており,郷士制度の構造やその変遷過程を知るうえでの根本史料である。

論理学・序説
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,400円)
真もしくは偽を語ることは,ことばのいかなる働きにおいて成り立っているか。本書は,「主語」と「述語」の形式や「指示」と「記述」の働きによる「言明」成立をめぐる論理の哲学の根本問題を,論理学の基礎の概説に絡めて扱おうというユニークな試みをなしている。

ガウディニスモ
- 定価 16,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
天才建築家ガウディの思想(ガウディニスモ:ガウディの芸術論,建築論,人生論)を弟子ベルゴスが集めたガウディのことば,ガウディの作品(カラー32頁,モノクロ88頁),友人・弟子たちの証言によって体系づけ,その壮大・深遠な自然認識の全貌を初めて明らかにした。

積極哲学への回帰
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
今日の実存哲学の巨歩が真に積極哲学に回帰できるかどうか。本書は,ボェーメ,バアダー,シェリングの基定線によって,この決定的な要蹤を解明しようとするものである。われわれはそこに不可欠な礎石を見出すことができるであろうと思う。

近世九州俳壇史の研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,800円)
本書は,史的展望の下に中央俳壇の動向を的確にとらえ,それとの有機的な関連を考慮しながら,近世二百数十年にわたる九州地方俳壇史の変遷推移について体系的考察を行っている。巻末には,著者多年の博捜の結果になる,800点にのぼる「九州古俳書目録」を付す。 (昭和59年度芭蕉翁顕賞会文部大臣賞受賞)

文明への脱皮
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は日本の過渡期の断面をあざやかにスケッチしたものである。断面の第一は外交であり,第二は風俗習慣であり,第三は科学教育である。貴重な資料と数多の収録図版によって,困難な「近代化という仕事」が如実に描き出されている。

英語学素描
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
本書は,英語研究の諸相,英語辞書の編集,英語語杼と文化史,新約聖書の翻訳の四部から成る。英語研究における予備的性質の主題を取り扱い,英語学と英国文化論の全体の構図を浮き彫りにする。英語と英国文化に関心のあるすべての人々に,新たな知見と展望を与える。

文学と宗教
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,000円)
文学のルーツは宗教であり,その意味で文学と宗教の関係は最も古い。この両者の関係を改めて考える英語読本。本書は,T.S.Eliot の"Religion and Literature", Flannery O'Connor の"Novelist and Believer", Edwin Muirの"The Decline of the Novel"の三篇を収録。

自然科学者としてのゲエテ
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,500円)
著者は,九州大学医学部の初代細菌学講座教授で,医学史の教育に力を尽くされた。本書は遺稿のうちからゲエテ関係の著述と翻訳をまとめたもので,詩聖ゲエテの科学者としての精緻な研究と,明汾な思考と,優麗な叙述の閲歴がみごとに描かれている。
