人文科学
積極哲学への回帰
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
今日の実存哲学の巨歩が真に積極哲学に回帰できるかどうか。本書は,ボェーメ,バアダー,シェリングの基定線によって,この決定的な要蹤を解明しようとするものである。われわれはそこに不可欠な礎石を見出すことができるであろうと思う。

近世九州俳壇史の研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,800円)
本書は,史的展望の下に中央俳壇の動向を的確にとらえ,それとの有機的な関連を考慮しながら,近世二百数十年にわたる九州地方俳壇史の変遷推移について体系的考察を行っている。巻末には,著者多年の博捜の結果になる,800点にのぼる「九州古俳書目録」を付す。 (昭和59年度芭蕉翁顕賞会文部大臣賞受賞)

文明への脱皮
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は日本の過渡期の断面をあざやかにスケッチしたものである。断面の第一は外交であり,第二は風俗習慣であり,第三は科学教育である。貴重な資料と数多の収録図版によって,困難な「近代化という仕事」が如実に描き出されている。

英語学素描
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
本書は,英語研究の諸相,英語辞書の編集,英語語杼と文化史,新約聖書の翻訳の四部から成る。英語研究における予備的性質の主題を取り扱い,英語学と英国文化論の全体の構図を浮き彫りにする。英語と英国文化に関心のあるすべての人々に,新たな知見と展望を与える。

文学と宗教
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,000円)
文学のルーツは宗教であり,その意味で文学と宗教の関係は最も古い。この両者の関係を改めて考える英語読本。本書は,T.S.Eliot の"Religion and Literature", Flannery O'Connor の"Novelist and Believer", Edwin Muirの"The Decline of the Novel"の三篇を収録。

自然科学者としてのゲエテ
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,500円)
著者は,九州大学医学部の初代細菌学講座教授で,医学史の教育に力を尽くされた。本書は遺稿のうちからゲエテ関係の著述と翻訳をまとめたもので,詩聖ゲエテの科学者としての精緻な研究と,明汾な思考と,優麗な叙述の閲歴がみごとに描かれている。

絵の裏
- 定価 1,595円(税率10%時の消費税相当額を含む)
タイ近代文学の創成期から一貫して指導的役割を果たし続けた著者の初期の代表作で,タイ近代小説の原点を示している。日本を舞台に,新興エリートの青年(留学生)と王族の女性の悲恋を描くこの小説は,タイ市民社会の質を理解するための手がかりを与えてくれる。

ヘミングウェイ・ノート
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,400円)
ヘミングウェイ文学に欠落しているのではと言われてきた思想とその一貫性を,彼の主要長篇及びキリマンジャロとマコウマーの珠玉の二短篇によって探り,あわせて彼のとげた「激烈な死」の意味について論究する。

哲学体系の象限
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近代学の展開の「意味」とその「論理」の構造を,非同位的な矛盾や対極性を不可欠のモメントとする「象限」構造で捉え究明する。この新たな「象限」理論によって,各哲学体系の個性という積極的な位相を探り,その指標を「開いた経験論」に究極せしめている。

西洋文学への招待
- 定価 2,970円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ヨーロッパ文学を,その源流において捉えようとする試み。やがて後世に大きな影響を生み,豊かな枝葉を繁らせていった中世文学にスポット・ライトをあて,興趣溢れる梗概と斬新な味読によって,無類の楽しい想像力の饗宴に誘う。
