人文科学 哲学・思想
人間と文化
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
文化とは,その中で人間を形作り,人間のなすことの意味を支え,また逆に人間の生によって意味が与え返される一切のものを含んでいる。本書では,その成り立ちを,ギリシア思想,近代自然科学の成立,知識,言語と思考,行為,信仰の6つの主題について素描する。
トマス・アクィナス倫理学の研究
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はこれまでアリストテレスとの結びつきで解釈され,評価されることが多かったトマス倫理学のオリジナルな基本的性格をつきとめ,その根底にある洞察を探ろうとする試みである。
文明批評家モンテスキュー
- 定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
名著『法の精神』の陰にかくれて,これまで充分に評価されることのなかった作品『ペルシア人の手紙』に着目。そこに展開される東西文明の比較論を検討し,歴史的な視点から新たな検証を試みる。笑いと風刺を交えて,巧みに表現される文明批評の真の意図は何処に。
現象学からスコラ学へ
- 〔品 切〕(参考:本体価格 4,500円)
彼女の思想の特徴は,現象学的思惟とスコラ学的存在論との出合い,その背景をなす深い神秘主義という二点に集約される。学的生涯の各時期を代表する論文を五編訳出し,伝記を付した,わが国で初めての本格的紹介。
孤独の政治学[新装版]
- 定価 6,050円(税率10%時の消費税相当額を含む)
伝統的存在論を踏まえてルソー研究を一新した古典的名著。人間存在の神――人的「孤独」にルソー思想の核心をみて,その政治哲学の全体を再構成したものであり,法および政治思想史家,哲学者・倫理学者必読の書。
プラトン快楽論の研究
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
快楽とは本当のところ何であり,またよく生きることとはどういうことなのか。我々の生を根本的に導くものについて,根源から問い直してみるべきではなかろうか。本書は,快楽に関することがらについて,プラトンの対話篇に見られるものをほぼ著作年代順に考察してまとめたものである。
創世記逐語的注解
- 定価 16,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
神の言葉によって世界が造られたという意味をこれ程深く徹底的に問い詰めた書物はヨーロッパ哲学史の中でも数少ないであろう。この書が提出する問題は科学的世界像に馴れた我々に,我々が生きているこの世界の意味や価値を改めて問い直すよう迫るものである。
行為と価値の哲学
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,プラトンの思索が,どこで「哲学そのもの」のいのちの始源であり得たかを,まさにプラトンの言語表現の鋭利な分析を通じて明るみにもたらそうとしたものである。
健康の倫理
- 定価 2,750円(税率10%時の消費税相当額を含む)
このシリーズは基本的な生活のただなかで,宗教が人間の倫理的な行為をどのように形成していくかということを,世界の主要な宗教についてテーマ別に概観したものである(全5巻)。
哲学・その古代的なるもの
- 定価 8,250円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「人間の生きていくなかで,どこから文学や哲学が素直に誕生してきたのか」。これは古典古代のギリシア原典の精読にみずからをかけた一人の学究の,正統的でしかもきわめて個性的な考察の書である。