エンカウンター・グループ 仲間関係のファシリテーション

著者名
安部恒久
価格
定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-905-7
仕様
A5判 上製 234頁 C3011
発行年
2006年3月
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内容紹介

本書は,仲間関係(既知集団)を対象としたエンカウンター・グループのグループ・プロセスとファシリテーションの公式化を試みたものである。著者は,グループ・プロセスを理解するために「スケープ・ゴート構造」に着目し,「加入」および「共存」のプロセスを明確にしている。また,ファシリテーション技法として「ひとり二役の自己開示」および「違い(個別性)への働きかけ」を強調し,仲間関係の発展を図式化して提示している。

目次

序 論
  問題の所在/本研究の目的と位置づけ/本研究の方法と対象
   第1部 既知集団エンカウンター・グループの特質
第1章 グループ構造に着目した
    既知集団エンカウンター・グループの特徴
  「出会い」の構造の特徴
  グループ体験の目標の特徴
  グループ・プロセスの特徴
  ファシリテーター(ファシリテーション)の特徴
   第2部 グループによるファシリテーター受容プロセス
       に関する事例的検討
第2章 ファシリテーター加入プロセス
  ファシリテーターのグループへの加入の困難性
  ファシリテーターのグループへの加入
  ファシリテーターの加入プロセスにおけるファシリテーション
第3章 ファシリテーター共存プロセス
  ファシリテーター加入プロセスからファシリテーター共存プロセスへ
  ファシリテーター共存プロセスからメンバー加入プロセスへ
  ファシリテーター共存プロセスにおけるファシリテーション
   第3部 グループによるメンバー受容プロセス
       に関する事例的検討
第4章 メンバー加入プロセス
  グループによるメンバー受容
  メンバー加入プロセスにおけるファシリテーション
  ――メンバー間の仲介――  
第5章 メンバー共存プロセス
  グループからの安全感と自己の安心感
  メンバー共存プロセスにおけるファシリテーション
  ――メンバー個人の保護――  
第6章 グループによるファシリテーター受容の
    非典型事例と典型事例
  グループによるファシリテーター受容の非典型事例
  ファシリテーター受容プロセスからメンバー受容プロセスへの典型事例
   ――仲間体験と仲間関係の発展――  
  ファシリテーションの着目点――共通性と差異性――  
   第4部 総合的考察
第7章 既知集団エンカウンター・グループのグループ・プロセス
  既知集団エンカウンター・グループのグループ・プロセスの公式化
  未知集団エンカウンター・グループの発展段階(村山・野島,1977;
  野島,2000)との比較
第8章 既知集団エンカウンター・グループの
    ファシリテーション(その1)
    ――仲間体験と仲間関係のファシリテーション技法――  

  仲間体験のためのファシリテーション
  仲間関係のためのファシリテーション
第9章 既知集団エンカウンター・グループの
    ファシリテーション(その2)
    ――その他のファシリテーション技法――  
  ファシリテーターの「つなぐ」働きかけ
  仲間関係促進のためのゲームの用い方
  ファシリテーターのグループからの「退出プロセス」
第10章 まとめと今後の課題 

学術図書刊行助成

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