森林組織計画

著者名
今田盛生 編著
価格
定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-858-6
仕様
A5判 並製 272頁 C3061
発行年
2005年3月
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内容紹介

本書は,森林経理学に包括されている,林業経営の物的組織計画部分を摘出・補完しながら体系化したものである。その基本的計画手順は,調査→森林基本組織計画→森林細部組織計画→現地標示という4段階からなり,各段階に属する具体的計画手順が,育林プロセス設計・保続生産システム設計・林道配置計画・目標年伐量算定等の従来の計画策定に見られない手順も的確に組み込み,計画策定実績に基づき,実践的にかつ体系的に解説されている。

目次

第1章 森林組織計画に関する見解
  1.1 森林組織計画
  1.2 森林組織計画と森林経理学
  1.3 森林組織計画と森林誘導・森林施業
  1.4 森林施業と森林経営
  1.5 森林組織計画の策定手順
     計画策定手順設定上の前提条件/計画策定手順
第2章 森林調査
  2.1 林班調査分区の設定と森林実態調査簿の調製
  2.2 地況調査
     GPS/地位指数
  2.3 林況調査
     地上調査(サンプリング調査/樹高曲線/階層構造解析/樹幹
     解析)/航空写真(空中写真)による調査/衛星画像による調査
  2.4 GIS・データベース
     数値・文字情報のデータベース化/図面情報のデータベース化
     /森林管理・森林経営におけるGISの利用
第3章 森林基本組織計画
  3.1 生産外地分画
  3.2 生産目標設定
     目標樹種選定/目標材種設定/連産品としての木質バイオマス
  3.3 目標林分設定
     林型/伐期齢/目標林分構造
  3.4 育林方式選定
  3.5 作業級分画
     分画数の少数化/構成単位体の集結化/区画線の地形界利用に
     よる単純化/区画線の林道路線利用による細部調整
  3.6 幹線林道配置計画
     路線配置計画上の制約要因/路線の図上設定/踏査・暫定的現
     地標示
第4章 森林細部組織計画
  4.1 育林プロセス設計
     育林プロセス/林分成長モデル/育林プロセス設計の実例(ス
     ギ構造材/ヒノキ構造材/アカマツ構造材/カラマツ構造材/
     ミズナラ構造材)
  4.2 保続生産システム設計
     保続生産システム/法正林/保続生産システム設計の実例(帯
     状画伐作業法/楔状傘伐作業法/交互帯状皆伐作業法/交互区
     画皆伐作業法/掌状作業法/細胞式舌状皆伐作業法/ヤクスギ
     群状択伐作業法/細胞式皆伐作業法/魚骨状択伐作業法/連進
     帯状皆伐作業法)
  4.3 生産林分配置
     皆伐作業級/残伐作業級(2伐―人工植栽作業級/残伐?天然
     更新作業級)/漸伐作業級(3伐―人工植栽作業級/漸伐?天
     然更新作業級)/択伐作業級/複層林作業級
  4.4 付帯設備配置
     運搬設備(林道/索道)/貯蔵設備/保全設備/原材料設備/
     補助生産設備/研究設備/管理設備
  4.5 小班設定
     生産外地/生産用地(生産林分用地/付帯設備用地)
  4.6 目標年伐量算定
     林分式作業級における算定方法/単木式作業級における算定方
     法
第5章 現地標示
  5.1 基礎区画
     事業区界/林班界
  5.2 包括的組織区画
     生産外地界/伐採列区界・択伐区界
  5.3 単位設備区画界
     生産林分界/付帯設備区画界
用語解説

学術図書刊行助成

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