目次
序章 工業都市の再生とブラウンフィールド問題
0.1 本章のねらい
0.2 本書の構成
0.3 ブラウンフィールド再生を考えるうえでの課題
0.4 なぜ米国のブラウンフィールド再生政策なのか
0.5 本書の特徴
第1部 米国のブラウンフィールド再生政策
1章 米国の土壌汚染地対応の枠組み
1.1 本章のねらい
1.2 米国連邦ブラウンフィールド法の定義
1.3 州政府によるブラウンフィールドの考え方
1.4 米国におけるブラウンフィールドの考え方
1.5 連邦政府・州政府・自治体の役割
1.6 米国の土壌汚染地対応の枠組みとブラウンフィールドの位置付け
2章 ブラウンフィールド再生政策の変遷
2.1 本章のねらい
2.2 スーパーファンド法の制定とブラウンフィールド問題の発生
2.3 ブラウンフィールド問題の発生と第1世代の政策による対応
2.4 ブラウンフィールド再生政策の変化と第2世代政策の発展
2.5 小括:米国ブラウンフィールド再生政策の変遷と特徴
3章 ブラウンフィールド再生政策の実態
3.1 本章のねらい
3.2 連邦政府の再生政策の概観
3.3 省庁間の連携を促す制度
3.4 小括:連邦政府のブラウンフィールド再生政策
3.5 州政府の再生政策の概観
3.6 マサチューセッツ州の再生政策
3.7 ニュージャージー州の再生政策
3.8 ニューヨーク州の再生政策
3.9 小括:3州の政策の比較と州政府の役割
4章 ブラウンフィールド再生政策の特徴
4.1 分析の枠組み
4.2 米国のブラウンフィールド再生政策の実態とその手法
4.3 ブラウンフィールド再生政策の進化
4.4 各行政機関の役割分担と連携
第2部 米国のブラウンフィールド再生の実態
5章 米国北東部を対象とした事例分析の枠組み
5.1 本章の目的と構成
5.2 自治体によるブラウンフィールド再生の分析の枠組み
5.3 ケース・スタディ対象の選定
5.4 ケース・スタディ都市の位置付け
6章 コネチカット州ブリッジポート市
6.1 分析の枠組みと基礎的情報の整理
6.2 ブリッジポート市の再生戦略1:全米ブラウンフィールド調査パイロット
6.3 ブリッジポート市の再生戦略2:自治体の都市計画と再生戦略の関係
6.4 ダウンタウン周縁部のブラウンフィールド再生
6.5 West End 地区
6.6 East Side 地区とEast End 地区
6.7 小括:ブリッジポート市のブラウンフィールド再生
7章 マサチューセッツ州ローウェル市
7.1 分析の枠組みと基礎的情報の整理
7.2 ローウェル市のブラウンフィールド再生事業と公的支援
7.3 ローウェル市の再生戦略1:ブラウンフィールド再生対象地区の抽出
7.4 ローウェル市の再生戦略2:自治体の都市計画と再生戦略の関係
7.5 北運河地区
7.6 Acre 地区
7.7 JAM 地区
7.8 Tanner St. 地区
7.9 小括:ローウェル市のブラウンフィールド再生
8章 ニューヨーク州バッファロー市
8.1 分析の枠組みと基礎的情報の整理
8.2 バッファロー市のブラウンフィールド再生事業と公的支援
8.3 バッファロー市の再生戦略:自治体の都市計画と再生戦略の関係
8.4 ダウンタウンとその周縁部
8.5 South Buffalo 地区1:BOA以前の取組
8.6 South Buffalo 地区2:BOA以降の分析
8.7 バッファロー市内のBOAの取組
8.8 小括:バッファロー市のブラウンフィールド再生
9章 ブラウンフィールドを抱える都市の再生
9.1 都市全体のブラウンフィールド再生戦略
9.2 ブラウンフィールド再生における計画技法
9.3 公的支援の利用実態とその意義
結章 環境保護と都市計画の連携が生み出した米国のブラウンフィールド再生政策
10.1 本書が明らかにした論点
10.2 事例都市の分析を踏まえた米国のブラウンフィールド再生政策
10.3 ブラウンフィールド再生における環境保護行政と都市計画行政の連携
10.4 ブラウンフィールド再生政策継続の背景
10.5 日本への示唆
10.6 本書の限界と展望
あとがき
索 引