目次
第1章 鉱物資源と鉱物資源問題
鉱物資源とは/鉱物資源の生成と生成時代/鉱物資源問題
第2章 未開発鉱物資源
深海底鉱物資源/南極の鉱物資源
第3章 鉱物資源探査,鉱山開発および採鉱
探査/鉱山開発/採鉱
第4章 選鉱
選鉱とは/前処理 破砕工程および磨鉱工程 /選鉱
第5章 製錬および精製
製錬・精製とは/鉄の製錬と精製/銅の製錬と精製/金・銀の製錬と精製
第6章 鉱物資源開発と環境問題
地球環境問題に関する国際世論の高まり/「開発」と「環境」/鉱物資源
開発と環境汚染/日本の「鉱害」/日本の教訓を生かす
第7章 南極の鉱物資源開発問題 「開発」と「環境」をめぐって
南極の歴史の区分/第1期:探検時代/第2-1期:領土・軍事問題と南極条
約締結/第2-2期:鉱物資源開発問題と南極鉱物資源活動規制条約締結/
第2-3期:環境問題と南極条約環境保護議定書締結/なぜ南極の鉱物資源
が開発されようとしたのか
第8章 鉱物資源の需給構造
金属別需給構造/国別需給構造
第9章 資源ナショナリズム
発展途上国における一次産品の経済的位置付け/発展途上国における鉱物
資源開発の歴史的経緯/資源ナショナリズムの展開/鉱山の国有化/資源
カルテル
第10章 南北問題 対立から相互依存へ
南北問題と国連貿易開発会議(UNCTAD)/新国際経済秩序(NIEO)の樹立
に関する宣言/UNCTAD一次産品総合計画(IPC)/非鉄金属関連の国際商品
研究会
第11章 依然として続く先進国による発展途上国の鉱物資源支配
何が発展途上国の経済開発を阻んできたか
世界の鉱物資源の開発体制/「南北分業」体制と貿易制度/発展途上国は
当初の目的を達成できたか/新ラウンドに臨んで/日本の鉱物資源産業の
方向
第12章 深海底鉱物資源開発問題 国連海洋法条約と南北対立
国連海洋法会議の経緯/深海底鉱物資源の帰属/深海底鉱物資源の開発制
度/世界の取り組み/条約をめぐる南北対立/国際海底機構の最近の活動
状況/深海底鉱物資源開発問題の根底にあるもの/深海底鉱物資源の探査
・開発について思うこと
第13章 日本周辺海域の海洋鉱物資源に対する主権的権利
海洋鉱物資源開発のもう一つの問題
沿岸国の管轄権の及ぶ範囲/日本のEEZおよび大陸棚/日本が抱える近隣諸
国との境界問題/日本近海の海洋鉱物資源の帰属
第14章 日本の鉱物資源政策
日本の非鉄金属産業/日本の鉱物資源政策の背景・概要と実施体制/国内
資源の探査・開発/海外資源探査/深海底鉱物資源探査/探査技術開発/
「鉱害」防止/備蓄/国際協力(ODA技術協力事業)
第15章 人類はいかにして鉱物資源を確保していくか
3大鉱物資源問題と5分野8目標
鉱物資源の恒久的確保のための理想的目標/鉱物資源問題対策の5分野8目
標/低品位鉱から有用金属を回収する技術の開発/土や普通の岩石から有
用金属を回収する技術の開発/金属スクラップの再資源化技術の開発/広
報および教育活動の展開/発展途上国開発/先進国の産業構造調整/鉱物
資源問題における先進国の役割/日本の鉱物資源政策の方向