くすりとからだ チーム医療のための臨床薬理学入門
(『患者さんと医療系学生のための臨床薬理学入門』改訂増補版)

著者名
笹栗俊之
価格
定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0332-5
仕様
A5判 並製 226頁 C1047
発行年
2022年3月
その他
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内容紹介

本書は、著者が医学部や看護学部で講義している「薬理学総論」のエッセンスを、チーム医療のメンバーになろうとする者すべてを読者に想定し、わかりやすい文章で解説した薬理学の入門書である。読者層を広く設定したのは、現代医療はチーム医療であり、医療に関わる人たち全員が知識と意識を共有しなければ薬物治療は成功しないと考えるからである。

薬理学は、薬物と生体の相互作用の学問なので、本書のタイトルはそれを象徴する『くすりとからだ』とした。サブタイトルを「チーム医療のための臨床薬理学入門」としたのは、チーム医療メンバーが学ぶべき薬理学は、臨床に直結するものでなければならないと著者は考えるからである。

おそらく読者の多くを占めると思われる医療系学生諸君は、本格的な教科書をひもとく前に本書を通読することで、学習のポイントをつかめるだろう。最も望むのは、薬に対する意識が目覚め、なぜ薬理学をしっかり学ぶ必要があるのか、心からわかってもらえることである。

ただし、医療チームのメンバーは医療職の人たちばかりではない。チームの主役はむしろ患者さんである。患者さんが主体的に治療計画に参加し、納得できる治療法を自ら選択できるようになれば、薬物治療の効果を最大限に引き出すことができる。そこで本書は、薬物治療の基礎知識を患者さんに身につけてもらうための教養書にもなっている。これを読めば、医師や薬剤師の説明がよく理解でき、治療法の選択に際して適切に判断できるようになるだろう。

19の章立ては、おおむね、著者が大学で「薬理学総論」を講義する順番になっている。しかし、難解な専門用語をなるべく避け、平易な言葉で書いているので、話を聴くような感覚で気楽に読み進められるはずである。

目次

はじめに

第 1 章 薬とは何か 薬と毒はどこが違うのですか?

第 2 章 薬の歴史 薬はいつごろ生まれたのですか?

第 3 章 薬物治療とは 病気は薬で治せるのですか?

第 4 章 薬の名前 カタカナばかりで覚えにくいのですが?

第 5 章 薬の作用メカニズム 薬はなぜ効くのですか?

第 6 章 薬のたどる道 なぜ毎日飲まなければならないのですか?

第 7 章 有害反応 この薬、副作用はありますか?

第 8 章 薬害 なぜ、悪い薬をつくったのですか?

第 9 章 薬の乱用 なぜ、やめられないのですか?

第10章 薬と薬の相互作用 いっしょに飲んでも大丈夫ですか?

第11章 薬が効きにくい人、効きすぎる人 この薬、私に効きますか?

第12章 妊娠と薬 薬を飲んではいけませんか?

第13章 子どもと薬 おとなの薬を子どもが飲んでもいいのですか?

第14章 高齢者と薬 薬を飲んだら、体がフラフラするのですが?

第15章 薬のモニタリング 忙しいので、半年分の薬をもらえませんか?

第16章 投薬のタイミング 飲むのは朝でも晩でもいいのですか?

第17章 薬の開発 この薬、どこでつくったのですか?

第18章 薬の選択 専門家が選んだのだから、いい薬ですよね?

第19章 薬と上手につきあうには 一生飲まなければいけませんか?

あとがき

著者紹介

笹栗俊之(ささぐり としゆき)
 
1981年 九州大学医学部医学科卒
1987年 九州大学大学院医学系研究科博士課程修了、医学博士
1986〜1988年 オックスフォード大学薬理学部門に留学
内科勤務医、国立循環器病センター勤務を経て
2001年より九州大学大学院医学研究院臨床薬理学分野教授
専門は薬理学、臨床薬理学、内科学
日本内科学会認定内科医、臨床薬理専門医、高血圧専門医
 
主要著書
『NEW薬理学』(南江堂、共著)
『臨床薬理学』(医学書院、共著)
『CRCテキストブック』(医学書院、共著)
『臨床研究のための倫理審査ハンドブック』(丸善、共著)

学術図書刊行助成

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