内容紹介
この本なくして蝶の学名は語れない!
1988年に初版が出て忽ち売り切れになった平嶋義宏博士
の『蝶の学名』が全く内容を新たにして登場。その新しい
内容は,
●学名の出発点である『自然の体系』第10版(1758年)
で,リンネが命名した世界の蝶192種の学名の解説(第2章)
●ギリシア・ローマ神話やインド神話などに登場する男神,女神,英雄,怪物などに
因む世界の蝶の属名と種名の解説(属名は第3章第2節,種名は第4章第2節)
●ギリシア・ローマの古代人に因む世界の蝶の種名の解説(第4章第3節)
●梵語(サンスクリット)由来の世界の蝶の種名の解説(第4章第4節)
が新規に加わったことであり,特に「神話・伝説に由来する世界の蝶の種名」には,実
に1,500余種が紹介され,解説されている。この章だけでも見ごたえ,読みごたえがある
と同時に,蝶の学名を通じて,ギリシア・ローマ神話に親しめるように配慮されている。
さらに,
●「蝶の属名」(第3章)が大幅に増補され,属名の構成法別に詳しく解説されている。
●「蝶の学名一覧」には,約1,400属4,600種の蝶の学名が登載され,解説されている。
世界にも類を見ない快著である。
●また,「蝶の英名」が新しく第6章に登場した。
●特記すべきは,口絵にカラー図版8葉が新設されたことで,ユニークで美しい図や写
真がならんでいる。特に「鉄砲で打ち落とされたアレクサンドラトリバネアゲハ」
のタイプ標本(大英自然史博物館所蔵)の写真も加えられていて,蝶愛好家の必見の
ものとなっている。