『パンセ』における声
- 定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
パスカルが『護教論』において直面した説得という最大の問題を解明するために,その独特の手法である内的読者の析出から始めて,ついには彼のモノロジックな文章観の破綻,他者の声の解放にいたる言説生成のプロセスをたどる。

アメリカ法における人的管轄権の展開
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アメリカ商事法・民事訴訟法の分野において,極めて重要なトピックのひとつである人的管轄権について,主要判例の変遷と理論の流れを示す。

現代農業と地代の存在構造
- 定価 8,360円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,現代日本農業の構造展開を規制する重要な要因として顕在化してきた地代の存在構造を,主要農業地帯の農業展開とかかわらせて実証的に分析し,さらに当面する地代政策の課題を総合的に掘り下げた,農業経済研究者や農政担当者の必読の書である。

『国富論』と十八世紀スコットランド経済社会
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
『国富論』が貧富の格差のある「諸国民の富の本質と原因にかんする研究」であるかどうかを,J.アンダスンらの同時代の経済開発論を呈示することをつうじて再検討すること,これが本書の奥にあるテーマである。

シェイクスピア熟年期の七悲劇
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,000円)
シェイクスピア円熟期の四大悲劇にローマ史劇の三悲劇を加えた七つの悲劇を年代順に取りあげ,各作品のソース,及び時代背景の特徴を解説し,更に人間存在の崇高性に注目して,人間のアイデンティティーの問題を中心に悲劇の核心に迫る。

基本的人権と公共の福祉
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,000円)
トマス主義の憲法学による日本国憲法「解釈論」。第一部「基本的人権について」,第二部「公共の福祉について」,第三部「両者のかかわり」。

資本構成と資本市場
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
現実のアメリカ企業およびわが国企業の資本構成の実証研究結果と,各種理論モデルが提示する資本構成規定要因との整合関係を検討し,理論モデルの現実説明力を確かめ,資本構成のより現実的理論を構築する。

ロバート・フロストの世界
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
人間存在の現実を鋭い現代感覚で捉え,生存の否定的側面を見すえた後に到達した肯定によって,独特のリリシズムの世界を造り上げている詩人フロストの強靱な詩作態度の根底に存在する宗教的世界観に注目して,フロストの詩の世界への案内を試みる。

出来事の民族誌
- 〔品 切〕(参考:本体価格 5,600円)
本書はフィリピン・ルソン島西部,ピナトゥボ山の南西麓一帯に住むアエタ族(ネグリート族)の経済・社会生活の動態的な編成をめぐる民族誌的考察であり,出来事をめぐって浮きぼりにされてくるアエタ社会固有の存在様式を明らかにする。 (日本民族学会・渋沢賞受賞)

古典インド聖典解釈学研究
- 定価 13,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ヴェーダ聖典の解釈学派であるミーマーンサー学派の釈義論とマントラ論を中心にシャバラスヴァーミンとクマーリラの思想を解明し,ミーマーンサー学派のウパニシャッド観を論じた,わが国初のミーマーンサー研究書。
