仁位郷給人奉公帳
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
対馬の歴史と社会・文化の特性を明らかにするひとつの決定的な鍵は郷士制度の解明にある。本書には文化・文政期から廃藩に至る間の各給人家数代の出・退役,勤仕,登用・褒賞等が詳細に記載されており,郷士制度の構造やその変遷過程を知るうえでの根本史料である。
論理学・序説
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,400円)
真もしくは偽を語ることは,ことばのいかなる働きにおいて成り立っているか。本書は,「主語」と「述語」の形式や「指示」と「記述」の働きによる「言明」成立をめぐる論理の哲学の根本問題を,論理学の基礎の概説に絡めて扱おうというユニークな試みをなしている。
教育の人間学的研究
- 定価 2,750円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は故・小林博英教授が教育哲学者として開拓された三つの研究領域(ルネサンスの教育論,教育人間学,教育価値論)それぞれの代表的な論文を編集したものである。豊かな学問的素養と真摯で透徹した実存的思索とが見事なアンサンブルを奏でている。
ガウディニスモ
- 定価 16,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
天才建築家ガウディの思想(ガウディニスモ:ガウディの芸術論,建築論,人生論)を弟子ベルゴスが集めたガウディのことば,ガウディの作品(カラー32頁,モノクロ88頁),友人・弟子たちの証言によって体系づけ,その壮大・深遠な自然認識の全貌を初めて明らかにした。
地代論・小農経済論
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
農業問題の中心に位置する小農の経済論理を解明し,「流通地代」による新地代論の構築をなしとげて,旧来の地代論の根本的再検討をうながした画期的論集である。本書はたんに農業経済学徒のみならず,経済学研究者必読の書である。
16-19世紀の英仏農村における農業年雇の研究
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
農業年雇という,従来はあまり大きくは注目されることのなかった労働力形態に早い時期から深い関心を抱いていた著者が,英仏の歴史学界における最近の研究動向をふまえて,ヨーロッパ及び日本の農業史や経済史の分野に,新しい分析視角を切り拓こうとする意欲的な論文集。
積極哲学への回帰
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
今日の実存哲学の巨歩が真に積極哲学に回帰できるかどうか。本書は,ボェーメ,バアダー,シェリングの基定線によって,この決定的な要蹤を解明しようとするものである。われわれはそこに不可欠な礎石を見出すことができるであろうと思う。
新しい林業・林産業
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,600円)
わが国の森林の大部分は,小規模所有・分散性・生産基盤の未整備などの諸問題をかかえ国内需要に対応できない状況下にある。本書は,最近の研究調査結果を中心に,来たるべき国産材時代に対応した林業,林産業の近代化への道を探る。
近世九州俳壇史の研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,800円)
本書は,史的展望の下に中央俳壇の動向を的確にとらえ,それとの有機的な関連を考慮しながら,近世二百数十年にわたる九州地方俳壇史の変遷推移について体系的考察を行っている。巻末には,著者多年の博捜の結果になる,800点にのぼる「九州古俳書目録」を付す。 (昭和59年度芭蕉翁顕賞会文部大臣賞受賞)
現代の文学
- 定価 1,760円(税率10%時の消費税相当額を含む)
グローバルな視点で捉えた現代文学の相貌! 現代の作家・詩人はわれわれに何を語り,何を訴えようとしているのか。本書は詩・小説・戯曲・演劇の各ジャンルにわたって彼らの思想や意図を個別的に解き明かし,問題の核心に迫る現代文学の各論である。