目次
序 章 本研究のねらいとその概要
第1章 わが国の文化に見る「左手」・「左足」・「左肩」の習俗
第2章 Rodney Needhamの「相補的二元論」
―わが国の文化に見る「左手」の習俗の解釈にかかわって―
第3章 Victor W.Turnerの所論
―「世俗的な弱さが聖なる力であること」―
第4章 [聖(呪術・宗教的世界)] と [俗(世俗的世界)] の間のサカサの
強調・両者の対置 ―非日常性の強調―
第5章 魔バライ・招福のための「左マワリ」の習俗
第6章 悪・凶・不吉・不浄・不運などと認識されている
「左手」が呪術・宗教的な力を持つ事例
第7章 死の認識の一側面 ―魔バライということの側面―
第8章 わが国の神祭りと葬制に見る右と左の混在について
終 章 わが国の文化に見る「左」の習俗の解釈をめぐって
―「聖」‐「俗」:「左」‐「右」の二項対置の認識の重要性―