ボントック社会では制度や規範といった面で柔軟なところが多く,現実の問題や社会の変化に応じさまざまな対応をする。そこでは女性たちが主体的,戦略的にその役割を利用し,状況に応じて新たな役割を創りだしていくことができる。このような社会で,経済活動の主たる担い手として重要な位置を占める女性たちがどのような社会的地位を与えられているのか,あるいはどのような役割が新たに創りだされていくのか,ジェンダーというものを女性だけの問題としてではなく男性との関係において社会全体の枠組みのなかでとらえることによって,民族誌を再構築しジェンダーを考える。
序 章 本書の目的第1章 概 観 フィリピンの構成/調査地概況第2章 女たちとその世界 政治・経済・法/家族・親族の構成/アト 男性領域 としての男子集会所とアト集団 /オログ 女性領 域としての娘宿 /社会階層性第3章 空間と霊的世界 生活空間/霊的存在/全知全能の神ルマウィ/付録 ル マウィ神話/婚姻儀礼と葬送儀礼第4章 性 農業と女性/労働グループ/性と女性の不浄性/女性と 性的役割第5章 結 論ボントック語彙集
生きている言語は常に変化し続けています。現代日本語も「生きている言語」であり、「…
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