内容紹介
情報科学等の現代的諸科学を大幅に取り入れ、コンピュータ等を用いて実際の社会・環境・経営等を含む経済現象を分析することを試みる学問として「経済科学」を定義し、その立場から社会システムの諸問題の解決に取り組む研究成果シリーズ第14巻。
第1章:世界経済フォーラムの創設者であるカール・シュワブが提唱した「グレート・リセット」と「第4次産業革命」の概念について解説と批判を行う。
第2章:2008年のアメリカ金融危機以来、中国の経済構造に現れている大きな変化について、国際通貨基金(IMF)の「金融統計マニュアル」で提唱された「Who-to-Whom(W-to-W)モデル」に基づき、中国の資本循環とマクロ経済の調整に関する影響と課題を、セクター別の視点から分析する。
第3章:スマートフォンなどのタッチスクリーン端末の急速な普及に伴い、フリック入力やタッチパネル操作、音声入力といった新しい入力方式が普及してきた。こうした新しいデバイスの開発者やICT教育・関連分野の研究者にとって重要なデータ収集のため、利用者の手や指、顔の動きを低コストで計測する手法を提案する。
第4章:粒子群最適化 (PSO) の性能は、アルゴリズムのパラメータやトポロジーなどの影響を受ける。PSOにおける個体群が収束しているのか、あるいは移動しているのかを検出する方法を提案し、提案手法を導入したPSOの優位性を、13のベンチマーク問題を用いて検証する。