目次
はじめに
凡 例
第一編 秩禄処分と福岡における士族授産事業
第一章 秩禄処分と士族授産
――福岡県における士族授産との関連において――
第二章 福岡(三国)における士族の窮乏化と士族授産事業概観
一 福岡(三国)における士族窮乏化の実態
二 福岡(三国)における士族授産事業概観
(1) 授産臨時規則による初期授産事業
(2) 起業基金(勧業経費)による士族授産事業
(3) 勧業資本金甲部による廃禄者授産事業
(4) 勧業資本金乙部による士族授産事業
(5) その他(計画のみに終わった授産事業)
第二編 福岡における士族授産事業の事例研究
第三章 福岡「筑陽社」の創設事情と経営
はしがき
一 筑陽社の創設事情
(1) 筑陽社前史――上野就賢の役割――
(2) 政府勧業資本金貸下げの経緯
(3) 事業基本計画および組織と運営
二 筑陽社授産事業の本格的展開
(1) 開業初期の経営事情
(2) 桑園・養蚕事業の展開
(3) 製糸事業の展開と販路・市場活動
(4) 貸付事業
三 筑陽社の事業実績と同社の顚末
(1) 筑陽社の事業実績
(2) 筑陽社の顚末一斑――授産金処理をめぐって
あとがき
第四章 久留米「赤松社」の創設事情と経営
はしがき
一 赤松社の創設事情
(1) 本荘一行の紡績所設立構想
(2) 三谷有信らによる絣織・傘事業の設立
二 赤松社の資本形成と組織・運営
(1) 赤松社の資本形成
(2) 赤松社の組織と運営
三 赤松社の授産事業の展開
(1) 絣織業
(2) 傘製造業
(3) 白皮表(下駄表)業
(4) 桑田・養蚕業の奨励
(5) 金融業(株式投資・貸付)と利倍法
四 商法改正と赤松社――組織改革をめぐって――
(1) 赤松社の組織と事業改革――赤松合資会社の成立――
(2) 赤松合資会社に対する経営批判と事業・組織改革論議
あとがき
第五章 柳川・三池「紫潟社」の創設事情と経営
はしがき
一 紫潟社の創設事情
(1) 士族授産資金貸与の請願
(2) 紫潟社の組織と運営
二 紫潟社の経営事情一斑
(1) 耕耘業(桑園・養蚕・その他)の奨励
(2) 製糸業の展開
あとがき
第六章 豊津「豊蚕社」の創設事情と経営
はしがき
一 豊蚕社の創設事情
(1) 士族授産資金貸与の請願
(2) 豊蚕社の組織と運営
二 豊蚕社の経営事情一斑
(1) 桑園・養蚕の奨励
(2) 製糸業の展開
あとがき
第七章 柳川「興産義社」の創設事情と経営
はしがき
一 興産義社の創設事情と経営的性格
(1) 興産義社の創設事情
(2) 興産義社の経営的性格
二 興産義社(興産株式会社)の事業の展開
(1) 缶詰生産の展開
(2) 経営の多角化と特化
三 興産義社の財務構造と経営実績
あとがき
終 章――むすびに代えて――
索 引