目次
はしがき
第1章 序 論
1.1 目的と構成
1.2 汚染と経済取引の拡大
1.3 環境投資の現状
1.3.1 環境投資の分類
1.3.2 途上国の現状と将来
第2章 環境投資と規制の基礎理論
2.1 排出権取引
2.1.1 排出権取引と環境投資
2.1.2 排出権取引と超過排出
2.2 クリーン開発メカニズム
2.2.1 クリーン開発メカニズムの原理
2.2.2 クリーン開発メカニズムの契約論モデル
2.3 排出税
2.3.1 排出税による内部化政策
2.3.2 事前規制としての排出税
2.3.3 事後規制としての排出税:排出税の下での自主的取り組み
第3章 排出権の最適初期配分政策と環境投資
3.1 はじめに
3.2 モデル
3.3 企業の最適削減と排出権市場
3.3.1 企業の意思決定
3.3.2 排出権市場
3.4 社会的費用
3.4.1 初期配分が少ない場合
3.4.2 初期配分が多い場合
3.4.3 社会的費用の要素
3.5 最適初期配分政策
3.5.1 規制当局の意思決定問題
3.5.2 解の比較静学
3.5.3 社会的費用の比較静学
3.5.4 最適初期配分
3.6 おわりに
3.7 補 論
第4章 排出権取引における市場支配力と超過排出防止政策
4.1 はじめに
4.2 モデル
4.3 競争的排出権市場における排出権価格連動型ペナルティー
4.4 排出権の均衡価格
4.5 市場支配力の存在する場合
4.6 支配企業に対する初期配分政策
4.7 おわりに
第5章 クリーン開発メカニズムとモニタリング
5.1 はじめに
5.2 モデル
5.2.1 先進国の投資家
5.2.2 クリーン開発メカニズム管理機構
5.2.3 途上国企業
5.2.4 ゲームのタイミングと諸仮定
5.2.5 CDM-project と AI-project
5.3 最適契約:結託のない場合
5.3.1 完全情報下での最適契約
5.3.2 非対称情報下での最適契約
5.4 最適契約:結託が可能な場合
5.5 投資基準
5.5.1 結託が不可能な場合
5.5.2 結託が可能な場合
5.6 CDMの削減効果
5.6.1 結託が不可能な場合
5.6.2 結託が可能な場合
5.7 おわりに
5.8 補 論
第6章 環境投資と規制のタイミング:数量競争と価格競争
6.1 はじめに
6.2 モデル
6.2.1 財の需要
6.2.2 汚染の削減
6.2.3 排出削減費用
6.2.4 汚染排出関数
6.2.5 ゲームのタイミングと財市場での相互依存関係
6.3 数量競争における事後規制
6.3.1 生産
6.3.2 排出税
6.3.3 排出削減努力
6.4 数量競争における事前規制
6.4.1 生産
6.4.2 排出削減努力
6.4.3 排出税
6.5 数量競争下における規制制度比較
6.5.1 排出削減努力
6.5.2 企業利潤
6.5.3 社会厚生
6.6 価格競争における事後規制
6.6.1 生産
6.6.2 排出税率
6.6.3 排出削減努力
6.7 価格競争における事前規制
6.7.1 生産
6.7.2 排出削減努力
6.7.3 排出税率
6.8 価格競争下における規制制度比較
6.8.1 排出削減努力
6.8.2 企業利潤
6.8.3 社会厚生
6.9 政策含意
6.10 おわりに
6.11 補 論
第7章 自主的取り組みと寡占市場における排出削減投資
――協力投資と非協力投資の比較――
7.1 はじめに
7.2 モデル
7.3 ファースト・ベスト解
7.4 非協力的環境投資
7.4.1 生産
7.4.2 排出税
7.4.3 非協力環境投資
7.5 協力的環境投資
7.5.1 生産
7.5.2 排出税
7.5.3 協力的環境投資
7.6 スピルオーバー効果と企業数
7.6.1 排出削減努力
7.6.2 企業利潤
7.6.3 社会厚生の比較
7.7 政策含意
7.8 おわりに
第8章 結 論
参考文献
索 引