教育社会学は,戦後の繁栄・安全・機会を一体的に昂進する教育への高い期待のもとで実証科学としてデビューし,1970年代以後のポストモダンへの移行における葛藤と懐疑の時代を経て,いま教育科学における基本的なディシプリンとしての地歩を確立し,先の2つの時代のパラダイムの総合に取り組んでいる。斯界をリードし続けるハルゼーは,これまでも各時代時代に代表的な論文を精選して紹介してきた。本書は,1980年代後半以降の教育社会学の学問的展開をまとめた代表的論文集であり,戦後の右肩上がりの近代システムが転換する中で,社会・経済・文化システムから厳しい挑戦を受ける教育を把握し,診断し,展開を図るものである。
1 序論: 教育と社会の変容2 人的資本形成に関わる社会的資本3 ポストモダンの条件4 越境する教育言説5 教育・グローバリゼーション・経済発展6 教育・技能形成・経済発展7 人的資本の諸概念8 教育が単独でできること9 教育における集権化?分権化と教育達成10 市場化・国家・教職の再編11 政治・市場・学校組織12 教育・民主主義・経済13 効果的な学校は社会の償いをすることができるのか?14 多文化主義とポストモダン批評15 ポストモダニストが見落としたもの16 将来は女性の時代か?17 高等教育におけるアクセスと公正の趨勢18 「メリトクラシー」の諸問題19 平等化と改善20 文化資本と社会的排除21 家族と社会正義
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