目次
まえがき
序章 目的と課題
第一節 研究の目的と方法
第二節 先行研究の検討
第三節 研究課題
(1) 全国教育会連合会と教育部の対立の検討
(2) 審議過程にみられる対立点の検討
第四節 史料について
第一章 六・三・三制導入以前の学制
第一節 壬子・癸丑学制
(1) 壬子・癸丑学制の制定
(2) 壬子・癸丑学制の初等・中等教育段階
第二節 教育部の設置
(1) 教育部官制の公布
(2) 人員の配置とその特徴
第三節 四年制国民学校構想
(1) 国民学校における儒教の利用
(2) 国民学校の教育理念
(3) 国民学校令の公布
第四節 四年制中学校改革 一九一八年開催の全国中学校校長会議を中心に
(1) 四年制中学校の概況
(2) 全国教育会連合会による四年制中学校改革に関する要求 職業教育の導入
(3) 全国中学校校長会議の開催および決議
第二章 全国教育会連合会の誕生
第一節 全国教育会連合会の結成
(1) 第一回大会開催までの経緯
(2) 第一回大会の開催
第二節 地方教育行政改革の要求
(1) 全国教育会連合会の性格
(2) 地方教育行政改革の要求
第三節 第六回全国教育会連合会における学制系統研究会設置の省教育会への要求
第三章 第七回全国教育会連合会における立案
第一節 省教育会による初等教育改革の提案
(1) 完全一貫制の小学校構想
(2) 二段階制の初等教育構想
(3) 三年制高等小学校に対する批判
第二節 省教育会による中等教育改革の提案
(1) 中学校の修業年限延長構想および「総合制」中学校構想
(2) 中学校の段階区分をめぐる相違
(3) 中等教育段階の系統をめぐる相違
第三節 広東初等教育案の修正 四・二制初等教育の採用
(1) 広東案の形成経緯
(2) 全体会議における広東初等教育案の修正
(3) 袁希濤による初等教育改革論
第四章 各省における第七回草案の検討 江蘇省教育会による修正案を事例として
第一節 第七回草案の取り扱い方法
第二節 新学制運動の広がり
第三節 江蘇新学制草案討論会の開催
第四節 委員会での討論
(1) 初等教育委員会の報告書
(2) 中等教育委員会の報告書
第五節 江蘇修正案の議決
第五章 北京政府教育部主催の学制会議における議決
第一節 学制会議開催の準備 教育部原案の作成
(1) 学制会議章程の公布
(2) 教育部原案の作成
第二節 学制会議の参加者
(1) 参加者の特徴
(2) 全国教育会連合会にも参加した者
(3) 袁希濤について
第三節 全体会議における初等・中等教育段階に関する審議
(1) 教育部原案の説明
(2) 第一組審査会における審査員報告案の作成 教育部原案の修正
(3) 教育部原案が修正された理由
(4) 学制会議案の議決
第六章 第八回全国教育会連合会における議決
第一節 胡適による調停案
(1) 学制会議案の提出
(2) 学制会議案の受け入れ
(3) 四・三制小学校の否認および学制会議中等教育案の採用
第二節 甲組審査会における調整
(1) 起草員案の作成 四・三制小学校の承認および三・三制中学校の原則化
(2) 甲組審査会の審査員
第三節 第三回全体会議における第八回系統案の議決
第七章 学校系統改革案の公布および各省教育庁による学制標準の策定
第一節 学校系統改革案の公布
(1) 第八回系統案の北京政府教育部への上申
(2) 第八回系統案の承認
第二節 各省教育庁による学制標準の策定
(1) 「案」としての公布
(2) 各省教育庁による学制標準の策定
終章 壬戌学制における六・三・三制
(1) 六・三・三制の導入過程
(2) 壬戌学制は六・三・三制であったか
(3) 四・二・三・三制分岐型
主要参考文献
あとがき
索引