目次
序章 現代の社会教育と生涯学習
はじめに 三・一一の意味
一 社会教育の歴史的な意義
二 生涯学習の現代的な意義
三 地域の再生と社会教育・生涯学習
おわりに 社会教育福祉の構築へ
第一章 家庭教育支援・子育て支援と社会教育
一 家庭教育・子育てにおける現代的課題
(一) 孤立と子育て文化の断絶
(二) 子どもの発達を規定する地域社会の変化
二 「家庭教育支援」と社会教育
(一) 社会教育関連法上の「家庭教育支援」の位置
(二) 社会教育行政による家庭教育の教化・奨励・支援
三 「子育て支援」「子育ち・子育て支援」と社会教育
(一) 「子育て支援」と社会教育
(二) 「子育て支援」から「子育ち支援」へ
四 子育て困難を乗り越える社会教育の視点
(一) 家庭教育支援の具体的な方向性
(二) 現代的課題を乗り越える社会教育実践とは
第二章 子どもの社会教育
一 地域における教育
二 子どもの社会教育と学校外教育
三 子どもの社会教育と参画論・居場所論
四 学校教育や家庭教育との比較
五 子どもの社会教育の団体や組織
六 子どもの社会教育の四類型
(一) 学校教育における「勉強」を補完する教育
(二) 余暇の教育的な活動
(三) 学校に通えない子どもの教育
(四) 地域社会における子どもへの教育的関わり
七 全国規模の社会教育の例
八 地域規模の社会教育の例
九 子どもの社会教育の事例研究
第三章 青年期の課題と現代社会教育の役割
一 子ども・若者関連諸法制と社会教育へのインパクト
二 青年期とはなにか
三 青年期の教育をめぐる問題
(一) 移行問題
(二) 生きづらさ
(三) 外国籍・移民青年の問題
四 青年期の課題に対する現代社会教育の挑戦
第四章 現代の貧困と成人基礎教育
一 生涯学習社会ニッポンのもう一つの顔
(一) 基礎教育からの排除がもたらす不安定な生活
(二) 関係的権利の剥奪がもたらす自分自身からの排除
(三) 外国人労働者とその子どもの学習権保障問題
(四) 成人基礎教育の未整備
二 成人基礎教育の国際的到達点
(一) 基礎教育保障を求める国際的連帯と東アジアの動向
(二) 人間解放のための成人基礎教育
三 成人基礎教育保障にむけた実践の胎動
(一) 成人基礎教育保障にむけた市民的連帯の芽生え
(二) 成人基礎教育保障にむけた取り組みの実践例
おわりに
第五章 高齢者の教育・学習のまちづくり
一 今日の高齢者の学習
二 これまでの高齢者への対策
三 高齢者の学習の芽生え
四 高齢者大学の実践
(一) 福祉行政系広域型高齢者大学
(二) 教育行政系広域型高齢者大学
(三) 福祉行政系地域密着型高齢者大学
(四) 教育行政系地域密着型高齢者大学
(五) 地域密着型高齢者大学
五 今日の高齢者教育の振興政策
六 「団塊の世代」を見据えた地域と連携した高齢者の学習の取り組み
(一) 教育サポーターとしての地域高齢者
(二) 子育て支援としてのイクジイの役割
(三) 生涯スポーツリーダーの養成
七 これからの高齢者の学びとまちづくり
第六章 社会教育・生涯学習の施設・行政とボランティア活動
一 はじめに
二 社会教育施設とはどのようなものか
(一) 市民の学習を支える社会教育施設
(二) 教育を受ける権利・学習権の保障と社会教育施設
(三) 学習権を保障する社会教育施設としての要件
(四) 生涯学習社会の中での社会教育施設の役割 施設と団体のネットワーク
三 社会教育とボランティア活動
(一) ボランティアとは
(二) 個と社会をつなぐボランティア
(三) 行政協力型ボランティアからパートナーシップへ
(四) 社会教育施設・行政とボランティアの関係
四 社会教育施設におけるボランティア制度導入 九州国立博物館の事例をもとに
(一) 博物館のパートナーとしてのボランティア
(二) 来館者の学びの支援とボランティア活動の中の学び
(三) ボランティア活動・社会参加への扉をひらく
(四) 外部ボランティア団体との協働
(五) 施設から地域へ 地域の拠点施設として
第七章 NPO・市民活動と社会教育
一 はじめに NPOとは何か
二 NPOと社会教育の接点
三 NPOの持つ社会教育としての可能性
(一) 女性のキャリア形成の場としてのNPO
(二) 地域づくりとしてのNPO
(三) 地域のあらゆる課題解決につながるNPO活動
四 女性のキャリア形成と地域づくりの場としてのNPO
第八章 大学と地域の連携による地域社会教育の創造
はじめに
一 二〇〇五年答申「我が国の高等教育の将来像」に見られる地域と大学との連携強化
二 ローカルな「知」の形成と高等教育
三 地域の総合シンクタンク機能としての和歌山大学サテライト構想
(一) 大学サテライトの概要
(二) 南紀熊野サテライトの実践
(三) 県境を超えた岸和田サテライトの実践
四 地域におけるESDを視野に入れた鹿児島大学のローカルシンフォニー事業
(一) ESD(持続発展教育)における大学の役割
(二) 鹿児島大学憲章に基づく「地域と大学とのローカルシンフォニー事業」
(三) 鹿児島県大崎町におけるローカルシンフォニーの取り組み
五 まとめ
第九章 沖縄の地域共同体と社会教育
はじめに
一 沖縄の集落における教育文化に関わる営み
二 地域づくりの拠点としての字公民館 竹富町祖納公民館
三 字公民館と幼稚園の設立
四 青年会と図書・文庫活動
おわりに
第十章 国際成人教育と開発途上国の生涯学習
一 国際成人教育の発展
二 国際成人教育論の展開
三 国際成人教育会議(CONFINTEA)の歴史的変遷とその成果・課題
四 国際成人教育ネットワークの構築と連帯
五 開発途上国における生涯学習 中央アジアの事例から
(一) 中央アジア諸国とCONFINTEA、成人教育における域内連携
(二) ウズベキスタンの”National Report” に見る成人教育の実態
おわりに
あとがき
執筆者一覧
教育基本法
社会教育法
索引