目次
第1部 社会教育の歴史的特質と課題
第1章 現代社会教育の課題と可能性
1 ドイツを訪ねて日本の社会教育を考える
2 社会教育の制度の後退と実践の発展
3 社会教育の歴史的な意味
4 戦後社会教育の豊かさと限界
5 今、社会教育に求められること
第2章 社会教育の本質論の歴史的展開
1 社会教育本質論の戦前における系譜
2 社会教育本質論の探究
3 価値志向的な社会教育本質論と多様なアプローチによる社会教育概念の探究
第3章 社会教育と社会的教育学の歴史的関連
1 ドイツ社会的教育学の日本への紹介
2 日本における社会的教育学の評価
3 ナトルプの社会的教育学の影響
おわりに
第4章 情報社会における社会教育と学習権
1 情報社会に生きる
2 情報社会の中の社会教育・生涯学習
3 情報権と学習権
4 市民主体の学習・文化 ― 情報ネットワークの創造
第2部 社会教育の施設・行政とその再編成
第5章 公民館研究の歴史的展開
1 公民館研究の蓄積
2 初期公民館研究と社会教育法
3 公民館近代化と自治公民館論争
4 公民館主事論の展開
5 公民館合理化と施設の多様化・複合化
6 公民館研究方法論の探究
第6章 校区公民館の歴史的性格 福岡市を事例として
1 福岡市公民館の歴史的性格
2 福岡市公民館史の時期区分と時期的特徴
第7章 草創期市民福祉センターの模索と可能性の探求
1 草創期市民福祉センターの模索と実践
2 公民館の総合的な機能を生かした市民福祉センターの実践
3 市民福祉センターの利点を生かした地域独自の多様な活動
おわりに
第8章 社会教育施設の一般行政への移行と行政組織の再編成
1 公民館機能をめぐる都市戦略 福祉コミュニティづくりと公民館
2 市民福祉センターと公民館をめぐる行政組織の再編成と部局間の調整
3 市民(福祉)センターと公民館像の再構築
4 部局間のずれの現場(市民センター)での調停・統合
まとめ
第9章 社会教育施設とNPOの連携・協働による住民自治の創造
1 住民自治と社会教育行政の関連
2 公民館とNPOの新たな連携・協働
3 住民自治の創造と社会教育施設(公民館)・NPOの連携・協働
第3部 社会教育・生涯学習の計画化
第10章 都市戦略と生涯学習推進施策
1 北九州市の都市戦略
2 生涯学習推進施策とコミュニティ施策の同時進行
3 「北九州市ルネッサンス構想」に基づく「生涯学習推進構想」の策定
4 北九州市における生涯学習推進施策の課題
第11章 市民参加・職員参加の生涯学習調査から計画づくりへ
1 社会教育委員会議の提案から始まる
2 市民参加・職員参加の調査活動
3 調査結果の特徴
4 調査結果に基づく市民の討論
第12章 自治体における生涯学習の計画化の始動
一九八〇年代後半~一九九〇年代前半
1 生涯学習の計画化の始動
2 生涯学習の計画化における社会教育と生涯学習の概念的な区別と連関
3 計画化への住民参加のシステムと方法
4 計画化における共同学習と主体形成
第13章 社会教育・生涯学習計画の創造
1 行財政改革の中での社会教育・生涯学習の計画づくり
2 社会教育・生涯学習の計画を支える思想 自己実現と相互承認
3 社会教育計画の成立と計画化の主体
4 生涯学習推進計画の登場
5 多様性の中から地域に即した計画を創る
第4部 集落公民館と地域づくり
沖縄の集落(字)公民館
第14章 字公民館の近代化と集落の再創造
金武町並里公民館を事例として
1 基地の中の町 ― 金武町
2 並里区における自治組織と公民館
3 字公民館としての事業の展開とムラ社会の活性化
4 伝統芸能の復活・継承を通じた青年会と地域の活性化
5 ムラ社会を越えた活動の広がり
おわりに
第15章 小都市の字公民館における社会教育の可能性
都市化の中で変貌する旧具志川市上平良川公民館を中心に
1 中央公民館と字公民館の連携
2 字公民館の組織と館長の職務
3 都市化の中での字コミュニティの活性化 上平良川公民館の実践
おわりに
あとがき
索 引