目次
はじめに
転写および諸記号について
関連地図
序 論
1.朝鮮族の中国移住と中国朝鮮語の方言分布
1.1 朝鮮語の方言区分
1.2 朝鮮族の中国移動
1.3 中国内の朝鮮語の方言分布
1.4 中国朝鮮族の二言語使用状況
1.5 二言語使用は単一言語化への圧迫か
2.中国の双語と少数民族言語政策
2.1 双語――中国の二言語使用
2.2 先行研究
2.3 解放直後の双語研究
2.4 中国の「双語」制がはらむ問題点
2.5 スターリンの「言語学におけるマルクス主義について」
2.6 スターリン学説教条化の批判
2.7 言語の「交配」と「発展」
2.8 借用語の問題と少数民族の言語意識
2.9 小結:現在の双語研究の問題点
3.中国朝鮮語の規範問題
3.1 導入
3.2 先行研究
3.3 建国直後の中国における朝鮮語規範化(1949―1956)
3.4 反右派闘争と大躍進の時期(1957―1963)
3.5 経済調整期の朝鮮語規範化(1964―1966)
3.6 文化大革命期の朝鮮語規範化(1967―1977)
3.7 文化大革命以後の朝鮮語規範化(1978―)
3.8 小結
4.言語接触研究とその問題点
4.1 言語接触
4.2 ピジンとクレオール
4.3 言語の消滅
4.4 理論的枠組
4.4.1 二言語使用と言語接触
4.4.2 干渉と借用
4.4.3 借用の普遍性に関する問題
4.5 考察
5.延辺朝鮮語の音韻と漢語の影響
5.1 はじめに
5.2 先行研究
5.3 延辺朝鮮語の音節構造と音韻的特徴
5.3.1 母音
5.3.2 わたり音
5.3.3 子音
5.3.4 尾子音
5.3.5 頭韻法則
5.4 アクセント
5.4.1 固有語のアクセント
5.4.2 漢字語のアクセント
5.5 音借用語
5.6 小結
6.統語借用
6.1 はじめに
6.2 朝鮮語の統語借用に関する先行研究
6.3 延辺朝鮮語の統語的特徴
6.4 拘束形態素の借用
6.5 統語形式の借用
6.6 小結
7.語彙の借用
7.1 語彙借用の分類
7.1.1 字音借用
7.1.2 翻訳借用
7.1.3 混種語
7.1.4 音借(直接借用)
7.2 身体名称の借用現象
7.3 親族呼称
7.4 小結
終 章
朝鮮族歴史年表
参考文献
語彙調査資料
あとがき
索引