ラフカディオ・ハーン 近代化と異文化理解の諸相

著者名
西川盛雄 編
価格
定価 2,860円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-869-2
仕様
A5判 上製 276頁 C3098
発行年
2005年7月
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内容紹介

本書は,ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生涯とハーン作品に関する学際的研究書である。英米文学,言語学,医学,建築学,比較文学,ユダヤ学など,多岐にわたる分野の専門家がそれぞれの立場から斬新な切り口を提示する。ハーンの生涯と作品を跡付けることにより,我が国の明治以降,今日までの近代化とハーンの異文化理解の諸相を学際的に点検・再考し,ハーンの現在的意味を考察する。ハーンの曾孫の小泉凡氏による講演,執筆者のうち3名と評論家の渡辺京二氏によるシンポジウムの模様も収録している。

目次

             第1部
     ハーンにみる近代化と異文化理解の諸相
第1章 ハーンとユダヤ………………………………………小脇光男
第2章 ハーンの住んだ熊本の家……………………………北野 隆
第3章 ハーンとフィラデルフィア………………アラン・ローゼン
                       (徳永紀美子訳)
第4章 小泉 清のこと………………………………………金原 理
第5章 異文化受容と言語政策史の一断面…………………福澤 清
     ――ハーンの「日本の教育政策」を中心に――  
第6章 ドゥドゥー・マンマン………………………………小野友道
     ――母の手の温もり――  
第7章 ラフカディオ・ハーンの俳句体験…………………松井貴子
     ――異文化受容の底流,子規とスペンサー――  
第8章 「奇妙にごたごたした楽しい混沌」論…………… 藤原万巳
     ――ラフカディオ・ハーンにおける文字の観相学的考察――  
第9章 ラフカディオ・ハーンの
    シンシナティ・ニューオーリーンズ時代…………里見繁美
     ――才筆開花の軌跡とその検証――  
第10章 ガラス乾板によるハーン添削の
    英作文の紹介と分析…………………………………西川盛雄

             第2部
   ラフカディオ・ハーン顕彰 没後100年記念講演
 
没後100年に思う,ハーンの未来性…………………………小泉 凡

             第III部
     没後100年記念 ハーン・シンポジウム
ハーンからの伝言――21世紀に向け(日本の近代化再考)  

付録1 小泉八雲略年譜
付録2 ハーン関係の地名・人名略解説

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