新版 スポーツ統計学概論 基礎から学ぶスポーツ科学実験計画法

著者名
青柳 領
価格
定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0051-5
仕様
B5判 並製 304頁 C3041
発行年
2011年4月
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内容紹介

本書は福岡大学スポーツ科学部2年次生対象の「スポーツ統計学」のテキストとして書かれたものである。内容は、特に運動生理学、スポーツ医学、スポーツ心理学などの実験系の研究室に所属する学生が卒業論文を作成するための実験を行う前あるいは後の統計分析を中心にまとめてある。しかし、数学が入試科目にない学部の事情を考慮し、難解な内容を極力排除し、初学者も十分利用できるように基礎から学べるように配慮されている。理解をより確かなものにするため、基本的には電卓を用いて計算することを前提に説明しているが、Excelが普及している現状を考え、Excelの関数についても言及している。

目次

 まえがき
 
1.実験計画法とは
 
  1.1 実験の順序
  1.2 実験回数
  1.3 乱数
   乱数表の使い方/Excelによる乱数の求め方
  1.4 標本抽出法
   標本抽出方法/Excelによる方法
 
2.記述統計学
 
  2.1 度数分布表
   連続量データの集計/度数分布表の作成/ヒストグラム作成上の注意/Excelによる集計/
   ヒストグラムから確率分布へ
  2.2 データ分布の特性(基本統計量)
   代表値と散布度/代表値/散布度/標準偏差の計算/Excelによる代表値と散布度の計算
  2.3 正規分布
   正規分布/正規分布を仮定した段階評価
  2.4 Tスコア
   Tスコア/一括したTスコアの計算/ExcelによるTスコアの計算/Tスコアを利用した総合
   評価/Tスコアを利用した異なった項目間の変化量の比較
 
3.検定と推定の基本
 
  3.1 二項分布と検定
   有意水準と帰無仮説/片側検定と両側検定/棄却域と区間推定/第1種の誤りと第2種の
   誤り/自由度
  3.2 正規分布と検定
   正規分布の棄却限界値/正規分布を利用した区間推定/検定
 
4.2群間の平均値の差の検定
 
  4.1 母平均と標本平均の差の検定
   母分散がわかっているときの母平均と標本平均との差の検定/母分散がわかっていない
   ときの母平均と標本平均との差の検定
  4.2 母平均の推定
   母分散がわかっている場合の母平均の推定/母分散がわかっていない場合の母平均の推定/
   Excelによる母平均の推定
  4.3 2つの標本平均間の検定
   母分散がわかっている場合の2つの標本平均間の検定/母分散はわからないが等しいときの
   2つの標本平均間のt検定/母分散はわからないが異なるときの2つの標本平均間のt検定/
   Excelによる「標本平均間のt検定」
  4.4 対応のある平均値の差の検定
   対応のある平均値の差の検定/Excelによる「対応のある平均値の差の検定」
 
5.分散の検定
 
  5.1 2群の等分散性の検定
  5.2 多群の等分散性の検定
   ハートレイの検定/バートレットの検定
 
6.一元配置の分散分析
 
  6.1 一元配置の分散分析
   一元配置の分散分析/母平均の区間推定/Excelによる一元配置の分散分析
 
7.繰り返しのない二元配置の分散分析
 
  7.1 繰り返しのない二元配置の分散分析
   繰り返しのない二元配置の分散分析/母平均の区間推定/Excelによる繰り返しのない
   二元配置の分散分析の計算
 
8.繰り返しのある二元配置の分散分析
 
  8.1 繰り返しのある二元配置の分散分析
   繰り返しのある二元配置の分散分析/母平均の区間推定/母数模型と変数模型/Excelに
   よる繰り返しのある二元配置の分散分析の計算
 
9.繰り返しのない三元配置の分散分析
 
  9.1 繰り返しのない三元配置の分散分析
 
10.繰り返しのある三元配置の分散分析
 
  10.1 繰り返しのある三元配置の分散分析
 
11.ラテン方格
 
  11.1 ラテン方格
   3水準のラテン方格/4×4のラテン方格/グレコラテン方格
 
12.2水準の直交配列表
 
  12.1 2水準
   2水準8回の交互作用がない場合/2水準8回の交互作用がある場合/2水準16回の実験の
   場合/擬水準の割付
 
13.3水準の直交配列表
 
  13.1 3水準
   3水準9回の交互作用がない場合/3水準27回の交互作用がない場合/3水準の交互作用
 
14.多水準法・擬水準法
 
  14.1 多水準法
  14.2 擬水準法
 
15.乱塊法
 
  15.1 乱塊法
 
16.分割法
 
  16.1 分割法
   要因Aと要因Bを別々にランダム化し、反復がある場合/要因A・B内はランダム化し、
   要因Cはそれらと分割してランダム化し、反復がない場合
 
17.枝分かれ実験
 
  17.1 枝分かれ実験
 
18.ノンパラメトリック検定法
 
  18.1 ウィルコクスンの順位和検定
   ノンパラメトリック検定法/ウィルコクソンの順位和検定
  18.2 クラスカル・ワリスの検定
  18.3 フリードマンの検定
 
19.相関係数と回帰係数
 
  19.1 相関係数
   相関/相関係数の計算/相関係数の意味/相関係数の解釈上の注意/Excelによる計算
  19.2 回帰係数
   最小二乗法による回帰係数と定数項の計算/分散分析による回帰係数の有意性の検定/
   回帰式による予測と区間推定/「予測値と母平均」の区間推定/Excelによる回帰分析
  19.3 相関係数の有意性の検定
 
20.共分散分析
 
  20.1 共分散分析
 
21.多重比較検定
 
  21.1 多重比較検定
  21.2 ボンフェローニの方法
  21.3 テューキーの方法
  21.4 シェフェの方法
 
付表
Excel関数一覧
引用・参考文献

著者紹介

青柳 領(あおやぎ おさむ)
1954年 千葉県生まれ
1977年 東京教育大学体育学部卒業
1984年 筑波大学体育科学研究科博士課程修了
      筑波大学体育科学系文部技官を経て
1986年 福岡大学体育学部講師
1993年 福岡大学体育学部教授
現  在 福岡大学スポーツ科学部教授
      教育学博士,第2種情報処理技術者
専  門 スポーツ情報処理,スポーツ統計学,体力測定及び評価,発育発達老化
著  書 『UNIXによるスポーツ統計学』九州大学出版会(単著)
      『Excelによるスポーツ統計学』九州大学出版会(単著)
      『数理体力学』朝倉書店(分担執筆)
      『新訂 体育の測定・評価』第一法規(分担執筆)
      『Excel・VBAによる組み合わせ抽選』九州大学出版会(単著)
      『体育科教員のためのExcelによるOR事例集』九州大学出版会(単著)

学術図書刊行助成

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