長州閥の教育戦略近代日本の進学教育の黎明

著者名
永添祥多
価格
定価 4,515円 (内消費税 215円)
ISBN
978-4-87378-921-7
仕様
A5判 上製 252頁 C3037
発行年
2006年9月

内容紹介

明治20年代の山口県には,県出身子弟を帝国大学へ進学させるための独自の進学体系が存在した。それが山口高等中学校及び予備門五学校(山口・萩・豊浦・徳山・岩国学校)からなる学校体系であり,長州閥が後継人材を獲得するために構築したものであった。本書では,この進学体系の成立過程や教育の実態を検討していくことによって,近代日本において,山口県が進学教育(中等教育から高等教育への進学準備教育)の先駆けをなしていたことを明らかにする。

目次

第一章 山口県における中学校の成立
  山口・萩中学の成立/「学制」頒布と山口県の中学校
第二章 山口県の士族に対する教育授産の特質
  山口県における士族授産の特質/山口・萩上等小学の設立と
  その実態/萩読書場の役割/士族授産の教育史的意義と教育
  授産の特質
第三章 山口県独自の進学体系形成の背景
  長州閥とは/長州閥による教育運動の開始/「県立五中学校
  制度」の成立/「県立五中学校制度」の特質
第四章 山口高等中学校予備門五学校の成立
  「中学校令」に対する山口県の対応/五学校の教育目的/五
  学校の学習活動
第五章 山口高等中学校予備門五学校の教育機能と教育成果
  五学校への入学/教員と生徒/五学校における淘汰/五学校
  卒業者のその後の進路/五学校に見る山口県の進学教育の特
  質
第六章 山口県の進学体系の終焉
      ――五学校から尋常中学校への転換――  
  尋常中学校設立の契機/尋常中学校設立をめぐる防長教育会
  の動向/防長教育会と県会の交渉/尋常中学校設立が意味す
  るもの
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