朝鮮通信使易地聘礼交渉の舞台裏
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江戸時代、日本と朝鮮の外交の現場において、意思疎通・情報伝達は多くの場合朝鮮語によってなされたと推測されるが、その具体的実像を伝える史料はさほど多くはなく、長正統氏によって紹介された8通の倭学訳官のハングル書簡が知られているにすぎなかった。しかし、近年対馬宗家文庫の一紙物史料が整理・公開されるにおよび、100余通の新たなハングル書簡類の存在が明らかとなった。これら書簡類の多くは、1811年の通信使易地行聘の外交交渉の舞台裏に関するものであるが、新たな事実を伝える好個の史料群である。本書は、この新...
