マーガレット・ドラブル文学を読む

マーガレット・ドラブル文学を読む

永松美保
定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
マーガレット・ドラブルは現代イギリスを代表する作家・英文学研究者の一人で、1963年、20代の頃に『夏の鳥かご』(A Summer Bird-Cage ) で文壇デビューを果たした。以来、およそ半世紀にわたって19本の小説を発表してきたドラブルは、その創作活動のなかで徐々に作風を変化させていった。当初の作風は、ドラブルがケンブリッジ大学で師事した F. R. リーヴィスの影響を受け、J. オースティンや G. エリオットらの作風を受け継いだ、倫理意識を重視したリアリズム小説で...
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12−13世紀におけるポンティウ伯の中規模領邦統治

12−13世紀におけるポンティウ伯の中規模領邦統治

大浜聖香子
定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中世盛期のフランス史というと、教科書などではもっぱらフランス王権の成長期・中央集権化の時期として語られがちである。しかし地方にも目を向けてみると、王権とは異なる様々な地域権力が活発に活動していたことが見えてくる。本書は12-13世紀の北フランス・ピカルディ地方に位置した一地域権力であるポンティウ伯領のなりたちや統治の仕方について明らかにすることを試みるものである。 研究の材料として『ポンティウ伯文書集』という、ポンティウ伯が発給した文書史料を用いて、ポンティウ伯の側近構成、伯の文書行政、伯の財産...
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日本の近代美術とドイツ

日本の近代美術とドイツ

野村優子
定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
西洋の油絵技法を取り入れて誕生した日本の洋画には、常に西洋美術受容の問題がつきまとう。その際に研究対象となるのは、いつもフランスであってドイツではない。たしかに日本が受け入れたのはゴッホやセザンヌなどフランス近代絵画であった。しかし、実際にはそれらはリヒャルト・ムーターやユーリウス・マイアー=グレーフェなどドイツ人美術批評家の書物を通じてもたらされていた。近代日本の西洋美術受容において、実践面ではフランスが重視されていたが、その一方で美術を言葉で支える思想面ではドイツが重要な役割を演じていたので...
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パプアニューギニアの「場所」の物語

パプアニューギニアの「場所」の物語

熊谷圭知
定価 8,140円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「楽園」とも「秘境」とも称されるパプアニューギニア。そこに暮らす人びとは、自らのよりよき生の実現を求めて、ダイナミックに動き続ける人びとだった。本書は、辺境の村から都市のスラムまで、40年間フィールドワークを続けてきた著者が渾身の力を込めて描く、リアルでダイナミックな「場所」と人びとの物語である。「フィールドワーク」とは、わたしの世界とわたしのものではない世界をつなぐ実践であり、グローバル化時代に、遠く離れた他者を共感的に理解し、同時代を共に生きるものとして甦らせる地理的想像力を与えるのが、「動...
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